トロント国際映画祭2019観客賞は『ジョジョ・ラビット』が受賞!タイカ・ワイティティ監督もコメント
- Fan's Voice Staff
カナダで9月5日(木)から開催されていた第44回トロント国際映画祭が現地時間9月15日(日)に閉幕し、注目の〈観客賞〉はタイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』が受賞しました。
トロント国際映画祭では、一般観客の人気投票によって選ばれる〈観客賞=ピープルズ・チョイス・アワード〉がアカデミー賞の有力候補となるケースが多く、毎年高い注目を集めています。過去には、今年3月に日本公開された『グリーンブック』を始め、『それでも夜は明ける』(13年)、『英国王のスピーチ』(10年)、『スラムドッグ$ミリオネア』(08年)などが観客賞を受賞し、その後のアカデミー賞で作品賞を受賞しています。
『ジョジョ・ラビット』の次点には、先日のヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアされたノア・バームバック監督によるNetflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』、続く次点は、今年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が選ばれました。
『ジョジョ・ラビット』は現地時間9月8日(日)にトロント市内のPrincess of Walesシアターでワールドプレミアされ、タイカ・ワイティティ監督をはじめ、スカーレット・ヨハンソンやサム・ロックウェルら豪華キャストが大集結し、本作の初お披露目を祝いました。
受賞を受けて、タイカ・ワイティティ監督は早速Twitter上で反応。「この人たち(=トロントの観客)にお会いしたい。良い人そうだし、頭も良さそうだ」と、ユーモアを効かせたコメントをツイートしました。
I want to meet these people. They seem nice. And intelligent. 🙏#JojoRabbit https://t.co/49aotQ5ilN
— Taika Waititi (@TaikaWaititi) September 15, 2019
今年のトロント国際映画祭では授賞式の実施は見送れられ、受賞結果はプレスリリースやSNSを通じて発表されました。
『ジョジョ・ラビット』の舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。心優しい10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は、空想上の友だちのアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)の助けを借りながら、青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になろうと奮闘していました。しかし、ジョジョは訓練でウサギを殺すことができず、教官から”ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかわれてしまいます。そんなある日、母親(スカーレット・ヨハンソン)とふたりで暮らしていたジョジョは、家の片隅に隠された小さな部屋で、ユダヤ人の少女(トーマシン・マッケンジー)がこっそりと匿われていることに気付きます。ジョジョの頼りとなるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさいアドルフだけ。臆病なジョジョの生活は一体どうなってしまうのか。
監督・脚本、そしてジョジョの空想上の友だちであるヒトラー役を務めるのは、俳優として活躍するだけでなく、メガホンを取った『マイティ・ソー バトルロイヤル』を大ヒットへと導き、そのマルチな才能により世界中から注目を浴びている“天才”タイカ・ワイティティ。独特のセンスと創造力で次々と傑作を生み出しているワイティティが、4度アカデミー賞作品賞に輝き、創立25周年を迎えるFOXサーチライト・ピクチャーズの元、戦時下に生きる人々の生きる歓びと人生の真実を、弾けるユーモアとともに描き、現代に生きる私たち全てを感動に包み込む、かつてなかった壮大なヒューマン・エンターテイメントを完成させました。
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『ジョジョ・ラビット』(原題:Jojo Rabbit)
監督・脚本/タイカ・ワイティティ
キャスト/ローマン・グリフィン・デイビス、タイカ・ワイティティ、スカーレット・ヨハンソン、トーマシン・マッケンジー、サム・ロックウェル、レベル・ウィルソン、ほか
全米公開/10月18日
日本公開/2020年1月より全国公開!
配給/20世紀フォックス映画
© 2019 Twentieth Century Fox