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2019.08.03 7:00

ヴィム・ヴェンダース監督『世界の涯ての鼓動』試写会 感想・反応まとめ

  • Fan's Voice Staff

ジェームズ・マカヴォイ&アリシア・ヴィキャンデル主演『世界の涯ての鼓動』の最速試写会がFan’s Voice限定で7月9日(月)に開催され、参加者の感想が続々と投稿されています。

ノルマンディーの海辺に佇むホテルで出会い、わずか5日間で情熱的な恋におちたダニー(アリシア・ヴィキャンデル)とジェームズ(ジェームズ・マカヴォイ)。ところが、海洋生物数学者のダニーには、グリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査が、そしてMI6の諜報員であるジェームズには、南ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務が待っていた……。

監督を務めたのは、『パリ、テキサス』(84年)や『ベルリン・天使の詩』(87年)などで知られるドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース。映画化が不可能といわれたJ・M・レッドガードの小説「Submergence」(※水没の意)の奇跡の映画化を果たしました。

ヴェンダース監督(左)とジェームズ・マカヴォイ

試写会では、長年に渡りヴェンダース作品を追っている映画評論家の樋口泰人氏をお迎えしたトークイベントも上映後に行われました。

ヴェンダースならではの映像美

アメリカの風景をロビー・ミュラー(※2018年に他界)の撮影によってスクリーンに焼き付けたロード・ムービーの金字塔『パリ、テキサス』を筆頭に、映像には並々ならないこだわりをもつヴェンダースは、自らもカメラオタクであり、写真展も開催するほど。本作でも、その映像美に、絶賛のコメントが相次ぎました。

今回撮影監督に起用したのは、3D映画『アランフエスの麗しき日々』(16年)でもタッグを組んだベルギー出身のブノワ・デビエ。業界紙「バラエティ」で2011年には「注目すべき10人の撮影監督」にも選出された気鋭です。ノルマンディーやアフリカなど“人類の母”ともいうべき海を捉えた映像は、まさに圧巻。

マカヴォイの眉間のシワとヴィキャンデルの瞳

死の危険さえあるそれぞれのミッションを前に、運命の恋に堕ちた恋人たち。セリフではなく、クロースアップで映し出されるふたりの表情は、セリフよりも饒舌です。

苦悩のシワを眉間に刻んだジェームズ・マカヴォイは、スーパーヒーローを演じる彼とはまた違ったロマンティックな憂いをみせ、純真さを体現するアリシア・ヴィギャンデルの美しい瞳が印象的との声が。

ドイツの巨匠の世界の混沌を見つめるまなざし

ラブストーリーを軸にしながらも、今日の地球が直面している混沌を描く本作。これまでもヨーロッパから米国、南米まで世界を舞台に映画を撮り続けてきた巨匠ヴェンダースの現実を見つめる真摯なまなざしに、共感するコメントも多く寄せられました。

『世界の涯ての鼓動』は8月2日(金)より全国順次公開。

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『世界の涯ての鼓動』(原題:Submergence)

監督/ヴィム・ヴェンダース
出演/ジェームズ・マカヴォイ、アリシア・ヴィキャンデル
2017年/イギリス/英語・アラビア語/カラー/ビスタサイズ/DCP/5.1ch/112分/字幕翻訳:松浦美奈/映倫:G

日本公開/2019年8月2日(金)、TOHOシネマズシャンテ他にて全国順次公開  
配給/キノフィルムズ/木下グループ
公式サイト
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