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2019.07.16 18:18

『IT/イット』プロデューサーコンビの、『チャイルド・プレイ』最新型チャッキーに吹き込んだ強すぎる愛と魂

  • Fan's Voice Staff

映画史に残る名作ホラー映画『チャイルド・プレイ』(88年)を基に、現代の最新AI技術を搭載した殺人人形の恐怖を描いた新『チャイルド・プレイ』が7月19日(金)に日本公開されます。

本作のプロデューサーを務めたセス・グレアム・スミスとデヴィッド・カッツェンバーグは、スティーヴン・キングのホラー小説『IT-イット-』を『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17年)として映画化し、世界興収7億ドルを超えるホラー映画史上No.1の大記録を打ち立てた名コンビ。

本記事では、彼らが生み出した”最新版チャッキー”へのこだわりと、『IT/イット~』に通じる点を探っていきます。

青いオーバーオールにカラフルなボーダーのTシャツという可愛い見た目とは裏腹に、ひとたび豹変すると徹底的に人間に襲い掛かるという残忍さで、幾度となく我々を恐怖に陥れてきた殺人人形”チャッキー”。オリジナル版の公開から30年以上経て、セスとデヴィッドは、最新AI技術を手に入れ凶悪な進化を遂げた史上最恐の”殺人人形”による恐怖を、斬新な設定と共に甦らせました。

特にセスは、12歳で初めて見たというオリジナル版が頭から離れず酷い恐怖に襲われたと同時に、何度も何度も繰り返し見てきた筋金入りの『チャイルド・プレイ』ファン。「ホラー映画で殺されない方法」(18年)という著書で“殺人人形の倒し方”や“悪魔祓いの儀式はどうやって行うか”を解説したこともある、熱狂的なホラー映画フリークです。

そんな2人に本作の企画が託され、デヴィッドはまず、「1988年に製作された『チャイルド・プレイ』の単なるリメイク版にはしたくなかった。この作品は史上最大の恐怖をもたらす悪役を世界中の人々に浸透させたクラシック・ホラー映画だから。今日の観客に合う、新しい何かを取り入れたかった」と、往年の名キャラクターを時代に合わせ進化させることを決意。現代社会の中に存在する恐怖をもたらす人形として、最先端AI技術を携えた高性能〈バディ人形〉を産み出しました。

セスも「この作品で取り上げられている機器は自分たちの家や生活にもあると気付き、それらに攻撃され殺されそうになったらどうしようと思うだろう。現実世界に適用される。1988年と異なるのは、2019年のチャッキーには実際に殺される可能性があるということだ。暗い中でも面白くもあり、怖く、気味悪く、恐ろしく、でも時には感情的であってほしいと思っている。皆に映画館で体験を共有してもらえるような作品として製作している」と自信を滲ませています。

2人は、自らが手掛けたホラー映画史上No.1ヒット作『IT/イット~』と本作『チャイルド・プレイ』に通じる点についてもコメント。

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』より © 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

デヴィッドは「子供たちの恐れ、人々の恐れということに関しては、両方の映画に少しずつ類似点があると思う。そして、それがぬいぐるみであろうとおもちゃであろうと、子供たちにとても近しいものが、こちらを傷つけるものになりうるというアイディアだ」と豪語。

一方でセスも「子供たちがいて、いくらかユーモアがある。でも、これはまったく違うトーン。すべては、ヴィランがどのように違うかということで突き動かされている。ペニーワイズとチャッキーは、これ以上にないほど違う。一つは背の高い子供を殺す邪悪なピエロで、もう一つはとても小さいんだ。どちらも赤毛なのは、2人の間で似ている唯一のことだよ(笑)」とジョーク交じりに語りました。

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『チャイルド・プレイ』(原題:Child’s Play)

監督/ラース・クレヴバーグ
製作/セス・グラハム=スミス、デヴィット・カッツェンバーグ
脚本/タイラー・バートン・スミス
出演/オーブリー・プラザ、ガブリエル・ベイトマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー
全米公開:6月21日(金)

日本公開/2019年7月19日(金)全国公開
配給/東和ピクチャーズ
公式サイト
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