ポン・ジュノ監督のパルムドール受賞作『パラサイト』日本公開決定!
- Fan's Voice Staff
第72回カンヌ国際映画祭にて最高賞パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督『PARASITE』(英題/読み:パラサイト)が日本公開されることが決定しました。
主演を務めるのは、名優ソン・ガンホ。同監督とは『スノーピアサー』『グエムル -漢江の怪物-』『殺人の追憶』に続く4度目のタッグとなります。共演には『最後まで行く』『ソニはご機嫌ななめ』イ・ソンギュン、『後宮の秘密』チョ・ヨジョン、「オクジャ/okja』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクら、実力派の面々が脇を固めます。
物語は、全員失業中の一家の長男が、家族の期待を一身に背負い、IT企業を経営する裕福な一家のもとへ家庭教師の面接を受けるところから始まります。この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと加速していきます──。
これまで鋭い視点で社会を切り取り、ときに独自のユーモアを交えながら、人間の内面を炙り出してきたポン・ジュノ監督。『母なる証明』以降、『スノーピアサー』、『オクジャ/okja』と、国際的作品を手掛けてきましたが、ジャンルにとらわられない唯一無二の作風に磨きをかけ、満を持して10年ぶりとなる韓国映画を完成させました。
現地時間5月21日にカンヌで行われた公式上映は、上映中に何度も拍手や歓声が起こるなど異例ともいえる熱狂的な盛り上がりをみせました。上映後には、約10分間にも及ぶスタンディングオーベーションと鳴りやまない拍手が巻き起こり、ポン・ジュノ監督はじめキャスト陣も喜びを噛み締めていました。会場には『オクジャ/okja』などにも出演しているティルダ・スウィントンが、娘で女優のオーナー・スウィントン・バーンを連れて来場。
その後、Screen International 誌が掲載する、各メディアの批評家による採点「星取表」では、4点満点中3.5点という高得点を叩きだし、タランティーノ、アルモドバル、ジャームッシュ監督らの話題作を最後まで抑え、首位をキープしていました。
「今年の映画祭で最高の1本。劇場で素晴らしい映画を観た時に感じる気分」(英BBC)、「一度見たら忘れられない社会風刺。今年のカンヌのベスト映画。監督の才能は恐ろしいほどに素晴らしい」(米Associated Press)、「ポン・ジュノ監督の最高傑作だ。怒りに満ち、最高に面白く、痛々しく、苦く甘い資本主義における共存について描いている。彼がこれまで描いてきたすべての要素が集約されている」(米・IndieWire)と各紙も絶賛。
コンペティション部門の審査員長を務めたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、授賞式後の記者会見で、「満場一致の判断」と語り、受賞理由を明かしました。
ポン・ジュノ監督作はこれまでのカンヌ国際映画祭で、監督週間に『グエムル -漢江の怪物-』(06年)、ある視点部門に『TOKYO!〈シェイキング東京〉』(08年)、『母なる証明』(09年)、コンペティション部門に『オクジャ/okja』(17年)をそれぞれ出品。カンヌでの受賞は『PARASITE』(英題)が初。
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『PARASITE』(英題)
出演/ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン
監督・共同脚本/ポン・ジュノ
撮影/ホン・ギョンピョ
音楽/チョン・ジェイル
2019年/韓国/131分/2.35:1/原題/GISAENGCHUNG
日本公開決定!
配給/ビターズ・エンド
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