タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』初の受賞はカンヌの”パルム・ドッグ賞”!
- Fan's Voice Staff
クエンティン・タランティーノ監督の長編第9作目となる新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、カンヌで「パルム・ドッグ賞」を受賞!同作初の受賞となりました。
優れた演技を発揮した犬に贈られるパルム・ドッグ賞は、批評家のトビー・ローズが自身のフレンチ・フォックス・テリア犬にインスパイアされて2001年に創設した賞で、カンヌ映画祭最終日の前日に授賞式が開催されるのが恒例となっています。これまでに、『アーティスト』(11年)の”アギー”や、『パターソン』(16年)の”ネリー”など錚々たるスター犬が受賞しています。
第19回目を迎えた今年のパルム・ドッグ賞は、クエンティン・タランティーノの新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に、ブラッド・ピット演じるクリフ・ブースのペットとして登場し、作中のとあるシーンでは重要な役を担うピットブルテリアの”ブランディ”が受賞しました。
現地時間5月24日(金)に開催された授賞式には、ブランディ自身は都合により参加しませんでしたが、タランティーノ監督がまさかの登場!「心から審査員の皆さんに感謝します。これで手ぶらで帰ることはなくなりました」と笑いを誘い、「この賞を受賞できて非常に光栄です。当然のことながらパルムドールが受賞できるかは全くわかりませんが、パルム・ドッグ賞には自信がありました。この賞をブランディに捧げます」とコメントしました。
ブランディの演技についてタランティーノ監督は、「映画を編集していた時に、彼女が素晴らしい女優だということに気付かされました。彼女の表情から、撮影してた時に見えていなかったものが見えてきて、現場での小さな苦労も一気に吹き飛びました」と絶賛。
授賞式では、ジェシカ・ハウスナー監督の『Little Joe』(原題)に登場した犬などにも賞が贈られました。
尚、審査員団は、英テレグラフ紙のティム・ロビー、英ガーディアンズ紙のピーター・ブラッドショー、米DeadLineのジョー・ユティチほかで構成されています。
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題:Once Upon a Time in Hollywood)
監督・脚本/クエンティン・タランティーノ
キャスト/レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ジェームズ・マースデン、ほか
日本公開/2019年8月30日(金)全国ロードショー
配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント