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2019.05.17 8:00

ケン・ローチ監督最新作『Sorry We Missed You』2019年12月13日公開決定

  • Fan's Voice Staff

現在開催中の第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたケン・ローチ監督最新作『Sorry We Missed You』(原題)が、12月13日(金)より全国順次公開されることが決定しました。

Photo Credit: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

舞台はイギリス北東部のニューカッスル。父リッキーはマイホーム購入を夢みて、大手配送業者のフランチャイズの下請けドライバーとして働き出します。母アビーはホームヘルパーとして朝から晩まで働く毎日。家族で過ごす時間が減っていく中で、息子セブと娘ジェーンは寂しさを募らせていく……。

イギリスを代表する名匠ケン・ローチは、2016年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『わたしは、ダニエル・ブレイク』を最後に、映画界からの引退を表明していました。そんな監督が引退宣言を撤回してまで、『Sorry We Missed You』で描きたかったのは、時代の波に翻弄される「現代の家族の姿」です。

Photo Credit: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

グローバル経済が加速する中で、変わっていく“人々の働き方”。これまで労働者や社会的弱者に寄り添い、彼らを取り巻く現実とそれでも明日を懸命に生きようとする人々を描き続けてきたケン・ローチ監督は、本作を通じて、理不尽なシステムによる過酷な労働の中で、社会の下層から這い上がれない家族を通し、現代社会への「怒り」を描きます。

Photo Credit: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

5月14日(火)に開幕した第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されている本作。現地時間5月16日(木)に公式上映され、「イギリスだけではなく、世界中の人々の日常を、力強く濃密に描いたドラマ」(Variety)、「経済的格差が広がる現代で多くの人々に共通する困難と感情を、余計に飾ることなく驚くほど率直に描く、巧みな視点を持った深い人間ドラマ。これで心が芯から揺さぶられなかったら、あなたは石だろう」(The Hollywood Reporter)と、絶賛の声が続々と上がっています。

『麦の穂をゆらす風』、『わたしは、ダニエル・ブレイク』に続き、ケン・ローチ監督3度目のパルムドール受賞なるか!授賞式は現地時間5月25日(土)に開催されます。

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『Sorry We Missed You』(原題)

イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父リッキーはマイホーム購入を夢みて、大手配送業者のフランチャイズの下請けドライバーとして働き出す。母アビーはホームヘルパーとして朝から晩まで働く毎日。次第に家族で過ごす時間が減って行き、息子セブと娘ジェーンは寂しさを募らせていく……。

監督/ケン・ローチ
脚本/ポール・ラヴァティ
出演/クリス・ヒッチェンズ、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター
2019年/イギリス・フランス・ベルギー/英語/100分/カラー

日本公開/2019年12月13日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
提供/バップ、ロングライド
配給/ロングライド