News

2019.05.13 12:00

カンヌで絶賛の北欧ミステリー『ボーダー 二つの世界』10月11日公開決定!

  • Fan's Voice Staff

第71回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」大賞受賞作『Border』(英題)が、邦題『ボーダー 二つの世界』として10月11日(金)より全国公開されることが決定しました。

“スウェーデンのスティーヴン・キング”と称され、日本でも大ヒットしたファンタジーホラー『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者としても知られるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが、自身の原作をイラン系デンマーク人の新鋭アリ・アッバシ監督と共同で脚本を手掛けた本作。

人並外れた嗅覚といった特殊能力を生かして、スウェーデンの国境の税関で働いていた女性ティーナは、不思議な旅行者ヴォーレとの出会いにより、己の人生を変えていきます……。

善悪、性別、貧富、国境……自己と他者を分けるものはいったい何なのか? 北欧の伝承文学を背景とする、謎が謎を呼ぶミステリアスなストーリーは、心をわしづかみにされるような衝撃の真実にたどり着きます──。

2018年5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、最高賞を受賞した本作は、ベニチオ・デル・トロら審査員を驚愕させ、批評家からも高い評価を受けた話題作です。さらに第54回スウェーデン・アカデミー賞では作品賞ほか最多6部門を受賞。本年度アカデミー賞®スウェーデン代表作品にも選出され、メイクアップ&ヘアスタイリング賞でオスカーノミネートを果たすなど、各国の映画賞を席巻しました。

米Variety誌は「ジャンルの枠組みを超越し、ロマンス、北欧ノワール、社会的リアリズム、ファンタジーを巧みにミックスさせた作品」と評価し、重厚な人間ドラマと奇想天外なストーリーテリングは批評家達から評判を集めたほか、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督も「強い詩。社会に見捨てられた者が人生において愛と怒りの間で選択を迫られる、大人のためのおとぎ話」と絶賛しました。

本作には各国の映画祭で「ショッキング過ぎる」と話題になったシーンがありましたが、制作者の意向を汲み、ノーカット無修正の完全版で日本公開されます。

==

『ボーダー 二つの世界』(英題:Border)

税関職員のティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける特殊能力を持っていた。ある日、彼女は勤務中に旅行者ヴォーレになにか得体のしれないものを感じるが、何も証拠が出てこないため入国審査はパスした。ヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナ。しかし、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった──。

監督・脚本/アリ・アッバシ
原作・脚本/ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
2018年/スウェーデン・デンマーク/スウェーデン語/110分/シネスコ/DCP/カラー/5.1ch/原題:Gräns/字幕翻訳:加藤リツ子
字幕監修:小林紗季/R18+

日本公開/10月11日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷他
配給/キノフィルムズ
公式サイト
©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018