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2019.05.05 4:00

『君の名前で僕を呼んで』続編の原作小説「Find Me」表紙デザインが公開!気になるあらすじは?

  • Fan's Voice Staff

2018年アカデミー賞脚色賞受賞、ティモシー・シャラメ&アーミー・ハマーの共演で話題となった『君の名前で僕を呼んで』(17年)。原作は、アンドレ・アシマンの「Call Me by Your Name」でしたが、ふたりのその後を描いた続編となる小説「Find Me」の表紙デザインが、米Entertainment Weekly誌に掲載されました。

© FSG

1983年夏の北イタリアの避暑地を舞台に、17歳の少年エリオ(ティモシー・シャラメ)と、大学教授の父がアメリカから招いた24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)のひと夏の恋を瑞々しく描いた映画版『君の名前で僕を呼んで』。

『君の名前で僕を呼んで』より、オリヴァー(左)とエリオ ©Frenesy, La Cinefacture

出版元のサイトに掲載されたシノプシスによると、「Find Me」では『君の名前で僕を呼んで』のエンディングから時は一気に進み、物語の舞台も変わります。映画ではマイケル・スタールバーグが演じたエリオの父サミュエルは離婚しているという設定に。

クラシック・ピアニストとなったエリオを訪ね、フィレンツェからローマへ電車で旅をしていた父サミュエルは、車内で若い美しい女性と出会います。旅の予定は狂い、人生を決定的に変える関係に発展します。間もなくパリへ引っ越したエリオも、重大な出会いを経験します。一方、米ニューイングランド地方で大学教授となったオリヴァーは、息子たちが成長するにつれ、ヨーロッパへ戻る旅について考えるようになります。

マイケル・スタールバーグが演じたエリオの父 ©Frenesy, La Cinefacture

「エリオとオリヴァーのことを初めて書いてから、決して忘れたことはありません」と語るアシマン。「私は二人に恋に落ち、二人の恋に恋に落ちました。彼らのことを考えなかったことはありません。ある朝起きて、”Later.”という言葉を書き始めるまで、若い恋愛からこれほど多くを学び、想いを巡らされることはありませんでした」。

美しいイタリア・ローマの風景が描かれた表紙。「建物の色は、この上なくローマで、私が愛するローマの官能的なところを濃密に捉えています。オークル(黄土色)、色あせたオレンジ、そして背後には穏やかなスカイブルー」とアシマンは語っています。「よく見ると、”Via dei Banchi Vecchi”という看板がありますが、これはエリオと父がワインをオーダーする、私が世界中で一番好きなエノテカ(ワイン・ショップ)がある通りです。私の心はこの風景にあります」。

もちろん「この表紙が物語の全てではない」とアシマンは念押し。「『Find Me』の舞台はローマだけはありません。雨の降るパリの夜で描かれる章もあれば、長引くインディアン・サマーのニューヨークも登場します」。

米国では「Find Me」は2019年10月29日に発売。