Column

2019.04.29 22:30

【インタビュー】ノーマン・リーダスに絶好調の『ライド with ノーマン・リーダス』の魅力を聞く

  • Fan's Voice Staff

世界中で大人気のパニック・サバイバル・ドラマ『ウォーキング・デッド』でバイクを乗りこなすクールなキャラクター、ダリルを演じ一躍世界的スター俳優となったノーマン・リーダス。私生活でも無類のバイク好きとして知られる彼が、仲間とともにツーリングで巡り、各地の絶景やバイカーたちのゆかりの地を訪れ、その土地に根付く文化や歴史を紹介する旅番組『ライド with ノーマン・リーダス』のシーズン2がHuluにて独占配信中です。

毎回豪華なゲストが出演するところもこの番組の見どころのひとつですが、シーズン2の第1話では『ウォーキング・デッド』の超人気キャラクターのニーガン役を演じ、プライベートでも友人のジェフリー・ディーン・モーガンを相棒に、スペインからその旅をスタート。バルセロナからシッチェス、バレンシアまでの355キロを走りました。

第2話からは撮影地をアメリカに戻し、史上最高のコメディアンと称されるデイヴ・シャペルとサウスカロライナ州を、写真家のパトリック・ホエルクとハワイ島を、友人たちとニューメキシコ州やカリフォルニア州を巡ります。ノーマン・リーダスが住むニューヨークを巡る第6話には息子ミンガスが登場し、貴重な親子共演も実現しました。

シーズン2の配信を記念し、ノーマン・リーダスが来日。東京や京都などでシーズン4の撮影を行い、ファンミーティングにも駆けつけるなど、多忙なスケジュールの中、インタビューに応じてくれました。

──シーズン1を好評のうちに終えましたが、シーズン2で新たにチャレンジしたかったことはありますか?また、次に行く街というのはどのように探したり決めたりしているのでしょう?アメリカ北部はあまり登場しない気がするのですが……。

北部があまり登場しないのはですね、『ウォーキング・デッド』の撮影が5月1日から11月末まであって、残りの期間は冬だからです(笑)。北部は寒すぎたり、雪があったりするので。

シーズン1はまだ番組の基本的なトーンを探っている段階で、エンジンがどうのとか、メカニックの話が多く、バイクオタク向けな感じがしました。しばらくすると飽きてきてしまい、変えることにしました。シーズン2では、撮影していると後ろから「きゃあああ」と叫んで来る人がいて(笑)。シーズン1だと、撮影中は後ろで我慢してもらって、その後に一緒に記念撮影をしたりしていましたが。シーズン2ではこうした様子もどんどん取り入れて、ただのバイク番組から、楽しい旅番組へと発展しました。私はこのスタイルの方が気に入っています。”馬に乗った男が世界を旅し、人々に出会う”感じがして。バイク番組はもう既にたくさんありますしね。

ゲストについても、その土地をよく知っていて、案内できる人を選ぶようにしています。ピーター・フォンダはフロリダを案内してくれましたが、彼は昔そこに住んでいたので。時にはぶっつけ本番というか、流れで決めることもあります。シーズン3ではメリッサ・マクブライドとスコットランドに行きますが、どのようにしてこうなったかというと、『ウォーキング・デッド』の最後のシーンで、メリッサと私が丘に座っていたのですが、メリッサに“バイクに乗るといいよ。もうすぐ次のシーズンを撮るから、一緒に乗ろうよ”と言うと、彼女は“いいかもね”と答えました。“どこへ行きたい?”と尋ねると、“スコットランドの、海が見える山の頂上に親戚のお墓があるのだけど、一度も行ったことがないの”と返ってきました。それで、“じゃあ、バイクの免許を取って。一緒に行こう”というように、流れで実際に行ったわけです。自然な流れでしたね。いわば、バケーションの時になりゆきに任せるようなもの。そうした方が楽なのです。ゆるくやるよう、心がけています。

──シーズン2の第1話でのジェフリーとのスペインの旅について、話していただけますか。

ジェフリーとは『ウォーキング・デッド』で共演する前から知り合いで、一緒にバイクに乗っていました。スペインの旅は、私が以前、シッチェス住んでいたことがあるので、本当に楽しかったです。

若かった頃シッチェスに住んでいたのですが、新しい建物が多すぎて自分が住んでいたアパートを見つけることができませんでした。昔は部屋から教会の塔が見えたので、教会の方からアパートを探そうとしたのですが、その間の区画一帯に新しい建物が建設されてしまい、視界が遮られてしまっていました。ジェフリーは本当に楽しい人で、僕らはマンハッタン、アップステート・ニューヨーク、それからジョージアに家を持っていて、家族ぐるみで一緒の時間を過ごしています。彼はやんちゃで面白くて、そんな彼が番組に出るのは楽しいです。

また、驚いたのが、私たちを見つけて追いかけてくれたファンの数の多さでした。こうして取材を受けると、バイクについてや、街や国について質問されるのかと思っていましたが、いちばんよく聞かれるのが、”(あのシーンでは)どのくらいの数の人に追いかけられていたのか”ということなんです(笑)。群衆が我々に向かって突進してきて、私のバイクに向かってジャンプしたり、ミラーを壊してしまったり。死人が出るんじゃないかと思いましたよ。楽しい思い出ですけれど。

──これまでのエピソードで特に印象に残っている場所や人物を教えてください。

カリフォルニアが良かったですね。ローランドサンズや、私の友だちのイモジェンという女性が出てきますが、彼女は本当にクールなバイカーで、”Babes Ride Out”という世界的な女性バイカーのグループの一員です。彼女たちは、女性限定のライディングを行ったりしていますが、”ロリータ”や”スロットル・ドール”、イギリスの”VCクラブ”といった、多くの女性”軍団”に出会いました。若い女性が声をかけてきて、“バイクを買って、運転を練習しているの。あなたが旅したルートをライディングしたい”と言われたりすることが何度もありました。こうした女性グループとの出会いが大きな出来事だと思います。みんなクールでタフで。以前はこうしたクールな女性ライダーと新たに出会うことはあまりなく、ほとんど知らなかったのですが、今では顔なじみです。本当に良い人たちです。

イモジェンはニュージーランド出身なのですが、クレイジーな乗り方をするんですよ。フリーウェイを走っているとき、バイクの上に寝そべって、足を後ろに突き出した体制で乗ったりするんです。時速80マイルで運転しているのに。バイクに乗る彼女は、本当にクールで気楽で、自由で。私は大勢のロックスターや俳優に会って、「俺もバイクに乗るんだぜ」と言われることがあるのですが、この番組に出てみたいかと尋ねると、「待て、フリーウェイにも乗るのか…?そんなに上手くはないんだ」と言うのです。そんな中で彼女(イモジェン)が現れ、最高のライディングを披露するのです。本当にクールでした。彼女とは南カリフォルニアから北カリフォルニアに行き、その後ポートランドまで足を伸ばしました。電動式のバイクを試乗しましたが、あれは速いのに驚くほど静かで。ガレージに停めておくと、WiFiに接続して、寝てる間にバイクが自動的にアップデートしたりもするんです。

彼女は本当にバイクを乗りこなし、自由で気楽な性格なので、話しやすかったし楽しかったです。これまで計4つのシーズンを撮りましたが、どの都市、どの国もユニークですが、エピソードが進むにつれ、それぞれの異なった点よりも、共通点が見えてきました。シーズン1では”みんな違うな”と思っていましたが、シーズン4では”みんな似ているな”と思うようになりました。どこへ行っても、田舎の人も、都会の人も、年配の方もみんな同じで、ちょっと違うと言えば、食べる物かな(笑)。

──ご自身の人生にとって、旅とか放浪することは、どのような意味を持つのでしょうか?どんな時に旅に出たくなるのでしょう?

私は子どもの頃から家を出て、旅をして、たくさんの街に住みました。新たな人やモノとの出会いをいつも楽しんできました。でも、バイクから見える景色は、なにか違ったところがあります。バイクに乗っていると、完全に自分が開放されていて、走り抜けるその街の匂いや風を直接感じられ、自分の周囲に意識が及んでいる感じがします。昔の西部開拓時代のように、街から街へと馬で巡るようで。車に乗っている人は、携帯ばかり見ていますがね(笑)。

バイカー同士には連帯感があります。バイクが故障して路肩に停車していると、止まって助けが必要か聞いてくれるのは、だいたいはバイク乗りです。ジョージアでは、他のバイクを横切るときは、手を振ったりします。車を運転する人たちは、手を振ったりなんてしませんよね。自分の車の中で、自分のことに夢中で。

バイクは、より自由な感じを与えてくれます。荷物も持たず、自由に街を訪れ、自由に街を離れる。私はこうした旅に惹かれます。すべてを感じることができるのです。足ではその土地の泥を感じて。このほうがずっといい旅だと思いますよ。

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Huluプレミア『ライド with ノーマン・リーダス』シーズン2(全6話/字)

4月2日(火)から独占配信スタート、以降毎週火曜日に1話ずつ追加予定
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