News

2019.03.20 17:00

ルドルフ・ヌレエフの半生を描く『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』日本版予告編が公開

  • Fan's Voice Staff

ハリー・ポッターシリーズをはじめ『シンドラーのリスト』『グランド・ブタペスト・ホテル』など数々の名作の出演で知られるレイフ・ファインズ監督・出演による最新作『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』の日本版予告編が公開されました。

俳優としても評価の高いレイフ・ファインズ監督が構想20年を経て、満を持して発表する本作では、「バレエの歴史を変えた」と言われる伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの、ダンスへの情熱と、身に危険が迫る中での究極の決断を描いています。

主演にはオーディションによって見出された現役のタタール劇場のプリンシパル、オレグ・イヴェンコを抜擢。共演は『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルホプロス、そして『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』のヒットも記憶に新しいバレエ界の異端児セルゲイ・ポルーニン。映画界・バレエ界をけん引する一流の表現者たちが集結しました。

映像では、ルドルフ・ヌレエフの若き日から、パリでの”決断の日”に至るまでを、入念なリサーチに基づき圧倒的なリアリティで表現した本作の魅力を凝縮。バレエ史に燦然と輝く伝説的ダンサーの「光」と「影」を、一流のダンサーたちによるダイナミックなダンスシーンや、パリ・オペラ座、現マリインスキー劇場、レンブラントの絵画などの美しい映像ととも描いています。

ただ、踊りたい。その一心で、禁止されても異国のダンサーと交流し、触れるものすべてを吸収しようとするヌレエフと、そんな彼に圧力をかける政府──不安の恐怖に襲われる中で彼が人生を懸けてくだした決断とは?

『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』は5月10日(金)日本公開。

==

『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』(原題:The White Crow)

踊り続けたい。ただそれだけ。

ひとりの若者が、黒いベレー帽に黒っぽい細身のスーツ姿で、レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)からパリへ向かう飛行機の中にいる。

時は1961年。ルドルフ・ヌレエフ(オレグ・イヴェンコ)はまだ伝説のダンサーでもなければ、尊大な人間にもなっていなかった。世界に名だたるキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)の一員として、海外公演のために彼は生まれて初めて祖国ソ連を出た。

若きヌレエフはパリの生活に魅せられ、この魅惑の街で得られる文化、芸術、音楽のすべてを貪欲に吸収しようとしていた。だが、その一挙一動はKGBの職員に監視されていた。やがてフランス人女性クララ・サン(アデル・エグザルホプロス)と親密になるが、その一連の行動により、政府からの疑惑の目はますます強まる。その後、ヌレエフは信じがたい要求をつきつけられ、苦渋の決断を迫られる。

それは、収容所に連行され、踊りを続けることすらままならない未来を暗示するものだった。1961年6月16日パリ、ル・ブルジェ空港。他の団員たちがロンドンへ旅立ち、KGBと共に空港に残されたヌレエフがくだした決断とは──。

監督/レイフ・ファインズ
脚本/デヴィッド・ヘアー
出演/オレグ・イヴェンコ、セルゲイ・ポルーニン、アデル・エグザルホプロス、ルイス・ホフマン 、チュルパン・ハマートヴァ、ラファエル・ペルソナ、レイフ・ファインズ

日本公開/2019年5月10日(金)、TOHOシネマズ シャンテ、シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給/キノフィルムズ/木下グループ
©2019 BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND MAGNOLIA MAE FILMS