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2019.03.15 17:30

『バイス』アカデミー賞受賞の特殊メイクに迫る!グレッグ・キャノンらの証言が到着

  • Fan's Voice Staff

クリスチャン・ベール主演、アダム・マッケイ監督、ブラッド・ピット製作の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』チームが再集結した最新作『バイス』。第91回アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した本作でのクリスチャン・ベールの変身ぶりについて、特殊メイクを担当したグレッグ・キャノンのコメントが到着しました。

 

 

『バイス』は、ワイオミングの田舎の電気工から“事実上の大統領”に上り詰め、アメリカを自在に操り、アメリカ史上最も権力を持ったディック・チェイニー元副大統領の裏の顔に迫る社会派エンタテイメントです。

 

ゴールデン・グローブ賞の受賞式では、”肉体改造をするのはこれが最後!”と語ったクリスチャン・ベール。『マニシスト』(04年)では、ツナ缶とりんごだけを食べ激やせしたこともある彼は、『バイス』では、体重を約20キロ激増させ、髪を剃り眉毛を脱色。毎日3~4時間をメイクにかけ、20代~60代と年齢に応じた肌の色・つや・シワなど再現。チェイニーの若かりし日から引退後の60代までを演じきりました。

 

 

肉体改造を行なったのは、2017年4月から約半年間。同年10月に撮影開始をするために、パイをたくさん食べたり、ご飯1杯に15個の卵を入れて食べたりしたそうで、健康的に体重を増やせるよう、栄養士にマネジメントを頼んでいたそう。

 

そんなクリスチャンに対し、アダム・マッケイ監督は、「クリスチャン・ベールは見事な肉体改造をしてくれた。でも、最終的に役を完成させたのはグレッグ・キャノンの特殊メイクだね。満足のいく出来になるまで、5カ月もかかったんだけど、すべてがハマった時は感動したよ。役作りを経たクリスチャンに特殊メイクが合ってて、チェイニーをマネて歩く姿には鳥肌がたった。演じてるのではなく、憑依してるようでね。その場の誰もが本人かと見間違うほどだった。気味が悪かったよ」と、その完成度に太鼓判を押します。

 

 

その特殊メイクを担当したのが、アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いたグレッグ・キャノン。クリスチャンをチェイニーへ変身させる大仕事について、「最初に聞いたときは“ワオ、これは面白い!”と思った。この手の映画はメイクアップの出来で左右されるので、なかなかのスリルだ。クリスチャン・ベールをディック・チェイニーに見えるようにするのは技術的に難しかったが、うまくいったときは最高の体験になったよ!」と語ります。

 

キャノンは撮影開始の約6ヶ月前、ベールの頭部と顔の3次元の型を取るところから外見作りに取り掛かりました。次に彼はクルーと共に、シリコンを彫刻、成形。「難しかったのは、クリスチャンと、チェイニーの顔の構造や頭の形がまるで正反対だったことだ。テストにつぐテストを繰り返した。さらにクリスチャンがもっと太めにしたいというので、私はうまくいかない、大げさになってしまうのではと危惧した。でも、彼が衣装をつけてメガネをかけ、部屋を歩くのを見たら目を疑ったよ。ショックだった。彼は完全に正しかったんだ!まさに目指したとおりの姿だった」と語ります。

 

クリスチャンは、ロケ地によっては、午前7時に撮影が開始できるように、午前2時に出発していたこともあったといいます。しかし、「クリスチャンは長時間にわたって顔をいじくりまわされたが、イライラしたりしなかったし、とても愉快なんだ。彼と仕事ができたのは最高の贅沢だった」とキャノンは振り返ります。

 

 

アダム・マッケイ監督は、「クリスチャンは出演者だけど、この作品の共同製作者のような気がする。チェイニーを徹底的に調べて、僕が知らない情報をどんどん持ってきた。そして、監督の僕を超える質問をしてくるんだ。副大統領の役柄に対する見解についてね。肉体改造と下調べ、それに演技を通してクリスチャンは僕と共にこの映画を作り上げた」と言います。

 

アカデミー賞の8部門ノミネート、そしてメイクアップ&ヘアスタイリング賞の受賞は、まさにチームワークで勝ち取った名誉であることが伺えます。

 

なお本作を一足早く観賞した漫画家「ゴルゴ13」のさいとうたかをは、メイクアップについて、「役者の演技もすごいが、だんだんと歳を重ねていくメイクアップを観るだけでもこの映画は値打ちがある。あれほどのメイクアップは、これまで観たことがない」と絶賛のコメントを寄せています。

 

Greg Cannom(グレッグ・キャノン)

グレッグ・キャノン(左)©A.M.P.A.S.

 

異才のメイクアップ・アーティスト。これまで、『ドラキュラ』(92年)、『ミセス・ダウト』(93年/クリス・コロンバス監督)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08年/デヴィッド・フィンチャー監督)でアカデミー賞®︎を受賞し、2005年には、テクニカルアーチブメント賞を獲得。計4つのオスカーに輝いている。本作では、6ヶ月に渡って試行錯誤し、クリスチャン・ベールと唯一無二の“チェイニー”を作り上げた。

 

 

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『バイス』(原題:Vice)

監督・脚本/アダム・マッケイ
出演/クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、スティーヴ・カレル、サム・ロックウェル

 

日本公開/2019年4月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国公開
提供/バップ、ロングライド
配給/ロングライド
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