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2019.02.25 10:11

【受賞リスト】第91回アカデミー賞授賞式が開催!受賞作品が決定

  • Fan's Voice Staff

第91回アカデミー賞授賞式がアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで現地時間2月25日(日)に開催されました。

©A.M.P.A.S.

史上稀みる大混戦となった作品賞は、ピーター・ファレリー監督の『グリーンブック』が受賞。有力視されていた『ROMA/ローマ』は、やはり外国語の壁が厚かったのか、配信会社の壁か、残念ながら受賞は逃しました。

『グリーンブック』は他に、脚本賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリー)も受賞し、3冠を達成しました。

来週3月3日には、ピーター・ファレリー監督の来日も予定されており、監督の生声も楽しみです!

監督賞は、スペイン語のモノクロ映画『ROMA/ローマ』のアフロンソ・キュアロンに。キュアロンは、『ゼロ・グラビティ』に続き2度目の監督賞受賞です。10部門で最多ノミネートされていた『ROMA/ローマ』は、他に撮影賞、外国語映画賞も受賞。キュアロンは、本作で3つのオスカー像を手にしたことになります。

ギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス監督による『女王陛下のお気に入り』も9部門10部門にノミネートされていましたが、英国の演技派オリヴィア・コールマンが初ノミネートにして主演女優賞を初受賞。7度目のノミネートで受賞が確実視されていたグレン・クローズを抑えての受賞は、快挙といえるでしょう。

主演男優賞は、20キロ増量して米国の元副大統領を演じた『バイス』のクリスチャン・ベールを抑えて、『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが受賞。

俳優部門は、ラミ・マレック、オリヴィア・コールマン、そして助演女優賞を受賞し『ビール・ストリートの恋人たひ』のレジーナ・キングが初ノミネートにして初受賞というフレッシュな顔ぶれになりました。

主な作品別の受賞数は、

『ボヘミアン・ラプソディ』最多4(主演男優賞、編集賞、録音賞、音楽編集賞)
『グリーンブック』3(作品賞、助演男優賞、脚本賞)
『ROMA/ローマ』3(監督賞、外国語映画賞、撮影賞)
『ブラックパンサー』3(衣装デザイン賞、美術賞、作曲賞)
『女王陛下のお気に入り』1(主演女優賞)
『ビール・ストリートの恋人たち』1(助演女優賞)
『ブラック・クランズマン』1(脚色賞)
『ファースト・マン』1(視覚効果賞)

© A.M.P.A.S.

以下、受賞作と本年度のノミネーションリストです(★=受賞)。

作品賞

『ブラックパンサー』ケヴィン・ファイギ(配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン、公開済)
『ブラック・クランズマン』スパイク・リー、ショーン・マッキトリック他(配給/パルコ、3月22日公開予定)
『ボヘミアン・ラプソディ』グレアム・キング(配給/20世紀フォックス映画、公開中)
『女王陛下のお気に入り』セシ・デンプシー、エド・ギニー、ヨルゴス・ランティモス他
(配給/20世紀フォックス映画、公開中)
『アリー/ スター誕生』ビル・ガーバー、ブラッドリー・クーパー他(配給/ワーナー・ブラザース映画、公開中)
★『グリーンブック』ジム・パーク、ピーター・ファレリー他(配給/ ギャガ、3月1日公開予定)
『ROMA/ローマ』ガブリエラ・ロドリゲス、アルフォンソ・キュアロン(Netflixにて配信中、劇場公開未定)
『バイス』デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、アダム・マッケイ、ケヴィン・マシック(配給/ロングライド、4月5日公開予定)

監督賞

スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
パヴェウ・パヴリコフスキ『COLD WAR あの歌、2つの心』
ヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』
★アルフォン・キュアロン『ROMA/ローマ』
アダム・マッケイ『バイス』

主演女優賞 Best Actress

ヤリッツァ・アパリシオ『ROMA/ローマ』
グレン・クローズ『天才作家の妻 40年目の真実』
★オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
レディー・ガガ『アリー/ スター誕生』
メリッサ・マッカーシー『ある女流作家の罪と罰』

主演男優賞

クリスチャン・ベール『バイス』
ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』
ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』
★ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』

歌曲賞

★”シャロウ 〜『アリー/ スター誕生』 愛のうた”『 アリー/スター誕生』
“All the Stars”『ブラックパンサー』
“I’ll Fight”『RBG 最強の85才』
“The Place Where Lost Things Go”『メリー・ポピンズ・リターンズ』
“When a Cowboy Trades His Spurs for Wings”『バスターのバラード』

作曲賞

『ブラック・クランズマン』
★『ブラックパンサー』
『ビール・ストリートの恋人たち』
『犬ヶ島』
『メリー・ポピンズ・リターンズ』

脚色賞

『バスターのバラード』ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
★『ブラック・クランズマン』スパイク・リー、デイヴット・ラビノウィッツ、チャーリー・ワクテル、 ケヴィン・ウィルモット
『ある女流作家の罪と罰』 ニコール・ホロフレナー、ジェフ・ウイッティ
『ビール・ストリートの恋人たち』バリー・ジェンキンス
『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー、 ウィル・フェッターズ、エリック・ロス

 

オリジナル脚本賞

『女王陛下のお気に入り』デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ
『魂ゆくえ』ポール・シュレイダー
★『グリーンブック』ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー
『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン
『バイス』アダム・マッケイ

短編映画賞

『Detainment』
『Fauve』
『Marguerite』
『Mother』
★「Skin』

 

視覚効果賞

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『プーと大人になった僕』
★『ファースト・マン』
『レディ・プレイヤー1』
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

短編ドキュメンタリー賞

『Black Sheep』
『End Game』
『Lifeboat』
『A Night at the Garden,』
★『ピリオド 羽ばたく女性たち』

短編アニメーション賞

『Animal Behaviour』
★『Bao』
『Late Afternoon』
『One Small Step』
『Weekends』

長編アニメーション賞

『インクレディブル・ファミリー』
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
★『スパイダーマン:スパイダーバース』

助演男優賞

★マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
サム・エリオット『アリー/ スター誕生』
リチャード・E・グラント『ある女流作家の罪と罰』
サム・ロックウェル『バイス』

編集賞

『ブラック・クランズマン』
★『ボヘミアン・ラプソディ』
『グリーンブック』
『女王陛下のお気に入り』
『バイス』

外国語映画賞

『カペナウム』(原題)ナディーン・ラバキー監督/レバノン
『COLD WAR あの歌、2つの心』パヴェウ・パヴリコフスキ監督/ポーランド
『ネヴァー・ルック・アウェイ』(英題)フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督/ドイツ
★『ROMA/ローマ』 アルフォンソ・キュアロン監督/メキシコ
『万引き家族』 是枝裕和監督/日本

録音賞

『ブラックパンサー』
『アリー/ スター誕生』
★『ボヘミアン・ラプソディ』
『ファースト・マン』
『ROMA/ローマ』

音響編集賞

『ファースト・マン』
『クワイエット・プレイス』
★『ボヘミアン・ラプソディ』
『ブラックパンサー』
『ROMA/ローマ』

撮影賞 

『女王陛下のお気に入り』ロビー・ライアン
『ネヴァー・ルック・アウェイ』(英題)キャレブ・デシャネル
★『ROMA /ローマ』アルフォンソ・キュアロン
『アリー/スター誕生』 マシュー・リヴァティーク
『COLD WAR あの歌、2つの心』ウシュカ・ジャル

美術賞

★『ブラックパンサー』
『ファースト・マン』
『女王陛下のお気に入り』
『メリー・ポピンズ:リターンズ』
『ROMA/ローマ』

衣装デザイン賞

『バスターのバラード』メアリー・ゾフレス
★『ブラックパンサー』ルース・カーター
『女王陛下のお気に入り』サンディ・パウエル
『メリー・ポピンズ:リターンズ』サンディ・パウエル
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』アレクサンドラ・バーン

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

『Border』
ジェニー・シャーコア『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
★グレッグ・キャノン『バイス』

長編ドキュメンタリー賞

★『Free Solo』
『Hale County This Morning, This Evening』
『Minding the Gap』
『Of Fathers and Sons』
『RBG 最強の85才』

助演女優賞

エイミー・アダムス『バイス』
マリナ・ディ・タヴィラ『ROMA/ローマ』
★レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』