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2019.01.22 12:00

本年度オスカー最有力『グリーンブック』日本版本予告が解禁

  • Fan's Voice Staff

本年度オスカー最有力候補として熱い注目を集めるピーター・ファレリー監督『グリーンブック』の日本版本予告が完成しました。

実話に基づいた感動のドラマの舞台は、1962年のアメリカ。粗野で無教養だけれど人間的魅力に溢れるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は口のうまさと機転の良さを買われ、ホワイトハウスでも演奏したこともある黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)に、南部ツアーのための運転手兼用心棒として雇われる。人種差別が根強い根強い南部でドクターが安全に旅をするために欠かせないもの、それは黒人が利用できる宿やレストランを記した旅行ガイドブック<グリーンブック>。

未だにジャズともクラシックともジャンル分けができない独自の音楽を切り拓いたドクター・シャーリーのドラマティックなピアノで始まる本予告。マナーの悪いトニーに苦言を呈するドクターと、そんなことはお構いなしに、斬新な方法で特大ピザを頬張り、道にゴミを放り捨てたりと自由気ままに振る舞うトニー。なにもかもが正反対のふたりの旅は、気まずい雰囲気で始ります。

ところが、ドクターの演奏に心を打たれ一気に彼の音楽のファンになる素直なトニー。ドクターも、トニーの愛妻ドロレスへの手紙にあまりの拙さにラブレター指南をするなど、ふたりの距離は少しずつ近づいていきます。しかし、ある事件をきっかけに口論となり、トニーが「アンタは他の黒人と違うからな!」と裕福な生活を送るドクターを非難してしまいます。それに対し、「黒人でもなく白人でもなく…どう生きるのが正解だ?」と悲痛に叫ぶドクター。演奏会ではスタンディングオベーションを受けても、レストランでは入店を拒否される。それでも「人の心を変えられると信じる」ドクターを、「アンタにしか出来ない事がある」と支えるトニー。8週間のツアーの終わりに、ふたりが得たものとは……?

ニューヨークのクラブの用心棒として働いていたイタリア系運転手と黒人天才ピアニストの友情を描いた本作は、父のトニー・リップからドクター・シャーリーとの旅の話を聞いた息子ニック・バレロンガがプロデューサーとして映画化。異なる世界に住むふたりの壮大なズレがユーモアたっぷりに描かれますが、ドクター・シャーリーのツアーの本当の目的には胸をつかれます。

トロント国際映画祭で観客賞を受賞して以来、本年度の賞レースを牽引する本作。第76回ゴールデン・グローブ賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞と最多3部門を受賞。さらに、アカデミー賞の行方を占うにあたって重要な賞となる第30回全米製作者組合賞(PGA)でも作品賞を受賞しています。現地時間1月22日発表のアカデミー賞ノミネーションでも多数部門でノミネートが予想される、注目作です。

爽快な感動を呼ぶヒューマンドラマ『グリーンブック』は3月1日(金)より全国ロードショー。

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『グリーンブック』(原題:Green Book)

1962年、差別が残る南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニスト、ドン・シャーリーは、粗野で無教養のイタリア系、トニー・リップを用心棒兼運転手として雇うことに。黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに正反対のふたりは旅を始めるのだが…。

監督/ピーター・ファレリー
出演/ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
2018年/アメリカ/130分/字幕翻訳:戸田奈津子

日本公開/2019年3月1日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
提供:ギャガ、カルチャア・パブリッシャーズ
配給:GAGA
公式サイト
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