【受賞一覧】2019年ゴールデングローブ賞授賞式が開催!
- Fan's Voice Staff
第76回ゴールデングローブ賞の授賞式が現地時間の1月6日(日)にロサンゼルスで開催されました。
作品賞(ドラマ部門)と主演男優賞(ドラマ部門)の重要賞2冠に輝いたのは、日本を筆頭に世界中で大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』。
英国のロックバンド、クイーンの伝説的なリードボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた本作は、主演のラミ・マレックのライヴパフォーマンスが「本物そっくり!」と絶賛されていましたが、『アリー/ スター誕生』や『バイス』など強豪が並ぶ中、見事、作品賞受賞を果たしました。
最多6ノミネートを獲得していた『バイス』は、クリスチャン・ベールの主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)の1部門受賞に留まりました。
以下、ベールより歓喜のコメントが到着しています。
「私の美しい妻と子供たちに感謝します。ありがとう、アダム。カリスマ性に乏しく、みんなが非難するような人物を探していた彼が、「ベールにしよう」と言ったんです。この役のインスピレーションは悪魔に授けてもらったんだ、ありがとう。この場にいる皆さんの作品はどれも素晴らしく、本当に映画を愛している。エイミー、スティーヴ、サム、キャストのみんな、ありがとう。そしてグレッグ・キャノンとクリス・ガラハ、彼らの素晴らしいメイクがなければこの場にはいなかったでしょう。この賞をスタッフ全員と共有します。本当にありがとう」
5部門にノミネートされた『グリーンブック』は、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演男優賞、脚本賞の3冠を獲得。アカデミー賞でも多くの部門でのノミネートが予想されます。
俳優カテゴリでは、主演女優のグレン・クローズ(ドラマ部門)と、オリヴィア・コールマン(ミュージカル・コメディ部門)が、アカデミー賞で頂上決戦を繰り広げることになりそうです。
特筆すべきは、外国映画賞と監督賞をW受賞した『ROMA/ローマ』のアルフォンソ・キュアロン監督。本作は、メキシコを舞台にしたモノクロのスペイン語映画ながら、外国語映画賞だけでなく、監督賞を受賞。アカデミー賞でも、外国語映画賞だけでなく、作品賞、監督賞、撮影賞などへのノミネートが期待されます。
作曲賞を受賞した『ファースト・マン』のジャスティン・ハーウィッツは、壇上で「監督のデイミアン、彼はとても才能に溢れていて、誠実で、すべての細やかなディテールにおいて助けてくれました。本当にありがとう!」と『ラ・ラ・ランド』でも組んだ監督デイミアン・チャゼルに感謝の気持ちを述べました。
長編アニメーション映画賞に輝いた『スパイダーマン:スパイダーバース』は、スパイダーマン映画シリーズにおいて、ゴールデングローブ賞のノミネートおよび受賞は初となる快挙です。
以下、映画部門のノミネート一覧および受賞結果です(★が受賞作)。
作品賞(ドラマ部門)
『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』
★『ボヘミアン・ラプソディ』
『ビール・ストリートの恋人たち』
『アリー/ スター誕生』
主演男優賞(ドラマ部門)
ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』
ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』
ルーカス・ヘッジズ『ある少年の告白』
★ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
ジョン・デヴィッド・ワシントン『ブラック・クランズマン』
主演女優賞(ドラマ部門)
★グレン・クローズ『天才作家の妻 40年目の真実』
レディー・ガガ『アリー/ スター誕生』
ニコール・キッドマン『Destroyer』
メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me?』
ロザムンド・パイク『A Private War』
作品賞(ミュージカル・コメディ部門)
『クレイジー・リッチ!』
『女王陛下のお気に入り』
★『グリーンブック』
『メリー・ポピンズ リターンズ』
『バイス』
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
★クリスチャン・ベール『バイス』
リン=マニュエル・ミランダ『メリー・ポピンズ リターンズ』
ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』
ロバート・レッドフォード『The Old Man and the Gun』
ジョン・ C・ライリー『Stan & Ollie』
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)
エミリー・ブラント『メリー・ポピンズ リターンズ』
★オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
エルシー・フィッシャー『Eighth Grade』
シャーリーズ・セロン『タリーと私の秘密の時間』
コンスタンス・ウー『クレイジー・リッチ!』
助演男優賞
★マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
ティモシー・シャラメ『ビューティフル・ボーイ』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?』
サム・ロックウェル『バイス』
助演女優賞
エイミー・アダムス『バイス』
クレア・フォイ『ファースト・マン』
★レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』
監督賞
ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』
★アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
ピーター・ファレリー『グリーンブック』
スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
アダム・マッケイ『バイス』
脚本賞
アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ『女王陛下のお気に入り』
バリー・ジェンキンス『ビール・ストリートの恋人たち』
アダム・マッケイ『バイス』
★ピーター・ファレリー、ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・カリー『グリーンブック』
作曲賞
マルコ・ベルトラミ『クワイエット・プレイス』
アレクサンドル・デスプラ 『犬ヶ島』
ルドウィグ・ゴランソン『ブラックパンサー』
★ジャスティン・ハーウィッツ『ファースト・マン』
マーク・シャイマン『メリー・ポピンズ リターンズ』
歌曲賞
“オール・ザ・スターズ”『ブラックパンサー』
“Girl in the Movies”『Dumplin’』
“Requiem for a Private War”『A Private War』
“Revelation”『ある少年の告白』
★”シャロウ ~『アリー/ スター誕生』 愛のうた”『アリー/ スター誕生』
アニメーション映画賞
『インクレディブル・ファミリー』ブラッド・バード監督
『犬ヶ島』ウェス・アンダーソン監督
『未来のミライ』細田守監督
『シュガーラッシュ:オンライン』リッチ・ムーア、フィル・ジョンストン監督
★『スパイダーマン:スパイダーバース』ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン監督
外国語映画賞
『Capernaum』ナディーヌ・ラバキ監督(レバノン)
『Girl』ルーカス・ドン監督(ベルギー)
『Never Look Away』フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督(ドイツ)
★『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン監督(メキシコ)
『万引き家族』是枝裕和監督(日本)
【ゴールデングローブ賞とは】
ゴールデングローブ賞は、ハリウッド外国人映画記者クラブ(Hollywood Foreign Press Association)によって毎年、選出される映画とテレビドラマを対象にしたアワードです。授賞式がTV放映され、また、TV部門を含むため、アカデミー賞授賞式に勝るとも劣らないセレブリティが授賞式に参加することから、影響力も注目度も高い賞として知られています。毎年、12月にノミネーションリストが発表になり、授賞式はその1ヶ月後に開催されます。