マーベル映画を繋ぐ男!サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーの謎に迫る
- Akira Shijo
『アベンジャーズ』シリーズの中心人物の一人でありながら、いまだ謎多き男、ニック・フューリー。本日12月21日は、そんなフューリーを演じる俳優サミュエル・L・ジャクソンの誕生日です。なんと御年70歳!
2019年3月15日(金)に日本公開されるマーベル・スタジオ最新作『キャプテン・マーベル』にも、若き日の姿で登場することが決定しているフューリー。
本記事では、現在までに明らかになっている彼の経歴を振り返り、新たに明かされる(かもしれない)謎の正体に迫ります!
秘密の過去
元軍人のS.H.I.E.L.D.エージェントとして活動していたフューリーはある日、ボゴタでの人質救出作戦にて指揮を取っていた政府職員アレクサンダー・ピアースの命令を無視し、彼の娘を含む多くの人質を救い出します。ピアースはフューリーの能力を高く評価しましたが、同時に大きな挫折感を味わいました。
やがてピアースは世界安全保障委員会のメンバーとなり、フューリーをS.H.I.E.L.D.の長官に推薦。野望の階段を駆け上がった二人は親友となり、表と裏から世界を守る任に就きます。なおこの時、ピアースはフューリーへの嫉妬心に駆られ、戦後からS.H.I.E.L.D.に潜伏していた秘密結社ヒドラの一員となっていました(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』)。
その後のフューリーの動向には、まだ謎が多く残されています。S.H.I.E.L.D.のエージェントであったフィル・コールソンやジョン・ギャレット(後にヒドラのメンバーに)を訓練したことや、“ホークアイ”ことクリント・バートンをスカウトしたこと、そして信頼していた“誰か”に裏切られ左目の視力を失ったことなどが語られました。
また、長官となった彼は“四次元キューブ”ことスペース・ストーンや、無限の知識を与える魔導書“ダークホールド”など、人智を超えたアイテムの収集・制御に心血を注ぐようになりました。
アベンジャーズ計画
テロリストに拉致された億万長者トニー・スタークがアイアンマン(マークⅠ)スーツを制作・装着して脱出すると、フューリーは即座にコールソンを差し向け、トニーを調査させます。彼が自分をアイアンマンであると宣言した際には自ら出向き、トニーを“アベンジャーズ計画”に勧誘しました(『アイアンマン』)。
トニーは当初、計画への参加を渋っていましたが、最終的に“相談役”に就任。スターク社からS.H.I.E.L.D.への技術提供を支援したほか(『アイアンマン2』)、ハルクやアボミネーションについて熟知するサディアス・ロス将軍との交渉にも赴いています(『インクレディブル・ハルク』)。
またフューリーは、ニューメキシコに謎の物体(ソーのハンマー、ムジョルニア)が墜落した際にはコールソンとクリントを派遣したほか(『マイティ・ソー』)、四次元キューブの研究の一環と称し、戦時中に行方不明になったキャプテン・アメリカの捜索も長年続けていました(『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』)。
タヒチは夢の国
フューリーはまた、アベンジャーズのメンバーが死んでしまった時のための策をも準備していました。T.A.H.I.T.I.(タヒチ)計画と名付けられたこのプロジェクトは、太古の昔に地球を訪れていた異星人、クリーの死体から抽出した血清を用いて死者を蘇らせることを目的としていました。しかし、被験者が精神に異常をきたしてしまう危険性があったため、計画の責任者であったコールソンによってプロジェクトは凍結され……はせず、フューリーによって秘密裏に実験は続けられます(『エージェント・オブ・シールド』)。
ニューヨークの戦い
四次元キューブを研究する“ペガサス計画”の最中、サノスの軍勢・異星人チタウリを率いるロキが地球に襲来。ニューヨークに集結したアベンジャーズとの激しい戦いが繰り広げられ、外宇宙からの脅威と、それに対抗する地球のスーパーヒーローの存在が初めて公になりました(『アベンジャーズ』)。
この時、ロキに胸を刺されて死亡したコールソンは先述のタヒチ計画によって復活を遂げ、信頼できるエージェントたちを集めたチームを結成。以降は表舞台から姿を消し、影から世界を守るようになります(『エージェント〜』)。
ヒドラの蜂起
潜在的な犯罪者やテロリストを排除するという名目のもと、ピアースによる主導で進められていた“インサイト計画”は、実際はヒドラの脅威となる人物を一斉に抹殺するためのプログラムでした。暗殺者ウィンター・ソルジャーを送り込んできたピアースに対し、フューリーは死を偽装。キャプテン・アメリカやブラック・ウィドウと協力しピアースを打ち倒すと、S.H.I.E.L.D.とヒドラが秘匿してきたデータを全世界に公開しました(『〜ウィンター・ソルジャー』)。
その後、同じくヒドラの一斉蜂起によって窮地に立たされていたコールソンのチームを救出。彼とともに裏切り者のギャレットを排除すると、S.H.I.E.L.D.長官の座と全権限をコールソンに譲り渡しました。(『エージェント〜』)
ウルトロンの反乱
トニーによって平和維持のために作り出されたロボット“ウルトロン”が人類に反旗を翻すさなか、フューリーはアベンジャーズと再び合流。コールソンによって秘匿されていたヘリキャリアに搭乗し、市民たちがソコヴィアから避難するのを助けました。(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』)
審判の日
ヒーローたちの活動を制限し、能力者を管理するための“ソコヴィア協定”への署名を巡る議論を発端とする争いにより、アベンジャーズは分裂(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』)。そんな中、トニーが恐れていた“ラスボス”ことサノスが動き出します。
戦力を分断されたアベンジャーズは敗北し、インフィニティ・ストーンを揃えてしまったサノスの手によって全宇宙の生命が半分に。フューリーもまた塵となって消滅してしまいますが、彼は最期の瞬間、謎のデバイスから信号を発信。その画面には、まさしくキャプテン・マーベルのものと思われるシンボルが浮かび上がっていました(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』)。
ここまでが、現在までに明らかになっているニック・フューリーの過去。アベンジャーズ結成以前の時代が描かれる『キャプテン・マーベル』では、まだ左目を失っていない若き日のフューリーが登場します。
彼はどのようにキャプテン・マーベルと関わるのか?当時のS.H.I.E.L.D.の状況は?謎のデバイスの正体は? そして“アベンジャーズ”はなぜ結成されたのか──?最新作『キャプテン・マーベル』は、2019年3月15日(金)より全国公開です。
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『キャプテン・マーベル』(原題:Captain Marvel)
監督/アンナ・ボーデン、ライアン・フレック
製作/ケヴィン・ファイギ
出演/ブリー・ラーソン、ジュード・ロウ、サミュエル・L・ジャクソン、クラーク・グレッグ
全米公開:2019年3月8日
日本公開/2019年3月15日(金)全国公開
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2018
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『アベンジャーズ』
MovieNEX発売中/デジタル配信中
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2017 MARVEL
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『アイアンマン2』
MovieNEX発売中/デジタル配信中
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2017 MARVEL