【動画インタビュー】エル・ファニングが主演作『メアリーの総て』を語る
- Fan's Voice Staff
200年にわたり愛され続けてきたゴシック小説の金字塔「フランケンシュタイン」。この恐ろしくも哀しい〈怪物〉を生み出したのは、わずか18歳のメアリー・シェリーだった──。19世紀のイギリスを舞台に、これまでヴェールに包まれてきた、メアリーの波乱に満ちた人生を初めて映画化した『メアリーの総て』で主演を務めたエル・ファニングの動画インタビューが到着しました。
映像の中では、「(メアリーは)怪奇小説が好きな女の子。でもそれをバカにされて、父親にさえ『馬鹿げてる、取るに足らない』と言われていて。そこから、いまや誰もが知っている”フランケンシュタイン”が生まれたのよ」と映画の魅力を熱弁する姿が映し出されています。
「今回は編集もプロデューサーも女性だし、制作陣は女性ばかり。彼女たちの強さは脚本にも表れているし、そのパワフルさは現場でも感じられたわ。すごく重要なことだと思う」と撮影を振り返り、近年、映画業界でも男女格差や#metoo運動といった様々な声が上がる中で公開される本作の制作面からも、今の時代に繋がる物語であることを明かしています。
『メアリーの総て』は12月15日(土)に全国14館で日本公開を迎え、土日2日間で動員3,255名、興収4,460,900円をあげる好スタート。これは、『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』(2016年6月4日(土)公開/最終興収6,100万円/全国11館)公開時の土日興収対比100%となる数字です。
客層は映画ファンを中心に男女比4対6とやや女性が多く、全国的に40~50代を中心に集客し、20代~シニアまで幅広く集客。新宿シネマカリテでは初日に満席が出るほどの盛況ぶりとなりました。
上映後に実施された出口調査では満足度97%と非常に高く、「誰かに勧めたい」と答えた方が94%と、口コミも期待できる結果に。SNSでは「女性抑圧の時代に生きるメアリーの”もがき”は現代にも通じるのかもしれない」、「エル・ファニングの圧倒的な演技力」、「強い意志を持った女性に胸を打たれます」、「『ボヘミアン・ラプソディ』のベン・ハーディが良かった」、「美しく、力強く、切ない映画」といった絶賛コメントが続出しています。また、作品のパンフレットはインタビューや用語解説など充実の内容で、公開初日から新宿シネマカリテで完売、他全国劇場でも好調な売れ行きを見せています。
ティム・バートン、ギレルモ・デル・トロ、デヴィッド・リンチら、鬼才たちにも絶大な影響を与え、リドリー・スコット、スティーヴン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンなどの巨匠たちも、深いリスペクトを表明。「高慢と偏見」のジェーン・オースティン、「ジェーン・エア」のシャーロット・ブロンテと並び、イギリス文学史に名を刻んだ女性作家がメアリー・シェリーです。
監督は、長編映画デビュー作となる『少女は自転車にのって』(12年)で第86回アカデミー賞外国語映画賞に出品、各国の批評家から絶賛を浴びたハイファ・アル=マンスール。サウジアラビア初の女性監督として殺害予告を受けるなど、メアリー同様に波乱に満ちた人生を生きるハイファ監督は、メアリーの生き様に強く感銘を受け、哀しくも美しいメアリーの人生を極上の映像美でスクリーンに焼き付けました。
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『メアリーの総て』(原題:Mary Shelley)
「不幸」に抱かれ、「死」に口づけられ、世紀の傑作を産んだ──。
19世紀イギリス 小説家を夢見るメアリーは“異端の天才”と噂される、妻子ある詩人パーシー・シェリーと出会う。互いの才能に強く惹かれあった二人は、情熱に身を任せ、駆け落ちする。愛と放蕩の日々は束の間、メアリーに襲い掛かる数々の悲劇。失意のメアリーはある日、夫と共に滞在していた、悪名高い詩人・バイロン卿の別荘で「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた……。
監督/ハイファ・アル=マンスール
出演/エル・ファニング、ダグラス・ブース、ベル・パウリー、トム・スターリッジ
イギリス、ルクセンブルク、アメリカ/121分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:牧野琴子
日本公開/2018年12月15日(土)より シネスイッチ銀座、シネマカリテほか 全国順次公開
配給/ギャガ
公式サイト
© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017