Column

2018.11.29 21:30

【東京コミコン2018】コミコンの目玉、アーティストアレイの見どころ紹介!

  • Akira Shijo

2016年の初開催から早2年、第3回目の開催となる東京コミコン 2018ががついに11月30日(金)から3日間の日程で開催となります!

コミコンの魅力といえば、豪華来日俳優とのツーショットが撮れる写撮影会やサイン会、企業ブース、日本中から集結するコスプレイヤーたち……などなど多数挙げられますが、なんといってもコミコン(コミック・コンベンション)の目玉は、現役のクリエーターたちに実際に会えたり、彼らの作品を間近で見られる”アーティストアレイ”コーナー。

本記事では、今年の東京コミコンのアーティストアレイの見どころについて紹介します。記事のラストには、もっと楽しむためのワンポイント・アドバイスも!ぜひ最後までお読みください。

アーティストアレイとは?

マーベル・コミックスやDCコミックスをはじめとするアメリカン・コミック(アメコミ)を現役で執筆しているアーティストや、グローバルに活躍するイラストレーターなど、クリエーターの方々が自らブースを出展し、作品の展示・販売を行います。

販売されるのは主にアートプリント(ミニポスター的なもの)や、自主制作のスケッチブックなど。またアーティスト本人がブースにいる場合は、その人が関わった作品やその場で購入したアイテムにサインをお願いしたり、コミッション(有料のスケッチ。自分の好きなキャラクターをリクエストして、その場で描いてもらえます!)を依頼したりもできます。

なお、販売物やサイン・コミッションの受付状況は時間帯やブースによって異なるので、当日のブースの様子や各アーティストのホームページをチェックすることをオススメします。

2018年参加アーティスト

アレイに参加するアーティストの中から、特に注目の方々をピックアップしてご紹介!会場マップはこちらで確認できます。※以下、敬称略

D-001 アディ・グラノフ

『アイアンマン:エクストリミス』で描かれた”床ドン”あるいは”スーパーヒーロー着地”ポーズの生みの親!数々のデザインやMCU作品のコンセプトアートのほか、最近ではPS4ソフト『マーベル スパイダーマン』にも携わり、”ヴェロシティ・スーツ”のデザインなどを担当。東京コミコンには2日目(土曜日)のみの参加とのこと。

D-001 グリヒル

ササキ先生とカワノ先生の二人からなる、日本人女性アーティストユニット。大人気『グウェンプール』ほか、多数のコミックやイラストを担当し活躍中。

2日目(土曜日)は、14時から”メディコム・トイ”ブースにてサイン会、16時からは”コトブキヤ”ブースにてサイン会を実施。どちらのブースでも本会場限定グッズなどが販売される予定です。アーティストアレイには3日目(日曜日)のみ参加とのこと。

D-002 マーク・ブルックス

『シークレット・エンパイア』、『マーベル・レガシー』などのカバーアートのほか、多数のコミックでアートを担当。アディ・グラノフ先生と同じく、東京コミコンには2日目(土曜日)のみの参加。

D-002 内藤真代

『ゴッサム・アカデミー』や『グレイソン』、そして映画化も決定している『シャザム!:魔法の守護者』などの翻訳に携わった後、現在はジェフ・ジョーンズ作『シャザム!』新シリーズにて、アーティストとして短編コミックを連載中。

D-003 麻宮騎亜

漫画家、アニメーター、デザイナーなど、多岐に渡って活躍。『アンキャニィX-メン』や『バットマン:チャイルド オブ ドリームス』の執筆ほか、『オールドマン・ローガン』『シビル・ウォー』のヴァリアントカバーなどを担当。

D-005 だろめおん

Netflixでのアニメ化も決定している人気格闘マンガ『ケンガンアシュラ』の作画を担当。

D-007 アグネス・ガーボウスカ

『マイリトルポニー』コミカライズ作品における多数のカバーアートほか、『DCスーパーヒーロー・ガールズ』のアートなどを担当。

D-008 タケシ・ミヤザワ

新生ハルクとしても知られるキャラクター”アマデウス・チョ”の誕生に携わったほか、近年ドラマ化もされた『ランナウェイズ』や『ミズ・マーベル』を執筆した気鋭のアーティスト。

D-009,010 ライアン・ベンジャミン

『バットマン ビヨンド』や『グリフター』などのほか、『スーサイド・スクワッド』など多数のカバーアートも担当。迫力がありながらも繊細な筆致のイラストが特徴で、日本でのイベントにも積極的に参加している。

D-011 スタンリー・ラウ

多数のカバーアートやイラストを手掛ける、香港出身の人気アーティスト。近年では氏のイラストを立体化したスタチュー(フィギュア)も多数発売されている。

D-029 チャーリー・アドラード

大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』原作コミックのアートを、04年から現在まで担当。

D-030 ダンカン・フェグレード

マイク・ミニョーラと共に『ヘルボーイ』のアートを数多く担当。

D-026 アイリーン・ストリカルスキ

『グウェンプール』や『シルク』の他、『ヴェノムバース』でグウェンプールがヴェノム化する回などでもアートを担当。

D-031 キム・ジョンギ

韓国出身のアーティスト。下書きなし、筆ペン一本で精緻なイラストを描き上げるスタイルが人気で、昨年の東京コミコンではライブドローイングも披露。

D-014 マイク・マッコーン

マーベル・DC共に、非常に多くのコミックに携わってきたベテランアーティスト。

D-019 ミルカ・アンドルフォ

イタリア出身の女性アーティスト。『ハーレイクイン』『ワンダーウーマン』をはじめ、クラシックにリデザインされたDCスーパーヒロインにフォーカスした『ボムシェルズ』などに携わる。現在はイメージ・コミックスからオリジナルコミック『アンナチュラル』が刊行中。

D-020 ニコ・レオン

『ミズ・マーベル』『スパイダーマン』『ハルク(シーハルク)』など代表作多数。また当日『ミズ・マーベル』関連のコスプレイヤーには無料でスケッチをプレゼントするとのこと。

D-028 ショーン・フィリップス

アメリカにおける最高のコミック賞とも言われる”アイズナー賞”を複数回受賞したアーティストで、『ヘルブレイザー』や『マーベル・ゾンビーズ』ほか、エド・ブルベイカーと共に手がけたダークなコミック群でも人気を博す。

この他にも、各界で活躍するアーティストの方々が多数参加予定。詳細はアーティストアレイ公式アカウントやアーティスト本人のアカウントなどをチェック!

〜アレイ以外のコミック関連ブース〜

アーティストアレイ以外にも、会場内にはコミックに関連したブースや企画が盛りだくさん!いくつかをピックアップしてご紹介します。

ヴァースコミックス × ヴィレッジブックス

C-007ブースには、池袋のコミックショップ”ヴァースコミックス”と、国内で多数のアメコミを翻訳し続ける出版社”ヴィレッジブックス”が共同で出展。

グリヒル先生やタケシ・ミヤザワ先生をはじめ、大人気デザイナーのコヤマシゲト氏、『ドクター・ストレンジ』春壱先生、『とんがり帽子のアトリエ』白浜鴎先生によるイラストを使用したB2ポスターや、村田雄介先生による『スパイダーバース』日本版カバー3冊分をひとつなぎにした横長ポスター、コミコン記念の限定カバー版コミックなどが販売されます!

既刊コミックも販売予定とのことなので、アレイの先生方が携わった作品をその場で購入してサインをもらいに行くのも良いかもしれません。

G-NOVELS

B-007、008ブースには、話題作の翻訳版を次々と刊行し続ける”G-NOVELS”が出展。2日目(12月1日土曜)には、『ニンジャスレイヤー』翻訳チーム、およびコミックスから『ニンジャスレイヤーG』の久正人先生によるサイン会が開催。

さらに3日目(12月2日日曜)には、アイズナー賞で5部門受賞の快挙を果たした『モンストレス』のサナ・タケダ先生によるサイン会が開催。

同ブースでは『ウィッチャー』『オーバーウォッチ』などの洋ゲー関連書籍、女性どうしのBDSMを通して繊細な恋愛模様を描く『サンストーン』や、Amazon制作によるドラマ化で話題沸騰中の『ザ・ボーイズ』原作コミックなどの既刊もすべて(ちょっとお得に)販売されるとのこと。一風変わったコミックを読んでみたい方にオススメです!

もっと楽しむためのワンポイント・アドバイス

戦利品を持ち帰るために

せっかく購入したプリントやミニポスター。折れ目やキズがつかないよう、ハードタイプの書類バッグを持っていくことをオススメします。また、アーティストによっては大判のポスターや原画を販売する方も。折らずに丸めて収納できるポスター筒などもあると便利かもしれません。

参考資料を持っていこう

コミッションやスケッチを依頼する際、やはり気になるのが注文方法。特にアメコミにおいては、同じキャラクターでも衣装違い・バージョン違いなどがあることがほとんどですよね。描いてほしいキャラクターができるだけ詳しくわかる資料(画像など)をあらかじめ何枚か印刷して用意しておき、依頼する際に渡すのがオススメです!(ただし、アーティストによっては描けないキャラクターがある場合もあります。また、あまりに細かすぎる注文などは控えるようにしましょう)

コミッションの引取忘れにご注意を!

コミッションは、基本的には”イベント当日にその場で仕上げてもらうイラスト”という形式です。注文したコミッションは、必ず当日の終了時刻までにブースまで取りに戻るようにしましょう。(ただし、予想以上に描くのに時間がかかった場合や、不測の事態でどうしても会場を離れなければならない場合などには、臨機応変に対応してもらえます。ブースでその旨を伝えましょう)

話しかけてみよう!

アーティストアレイの醍醐味は、何よりもアーティストの方々と直接交流ができること。作品の感想を直接伝えることだけでなく、サインやツーショットをお願いすることもできます。英語ができなくても大丈夫。ブースによっては通訳の方が常駐していますし、そうでなくとも身振り手振りや簡単な単語でコミュニケーションは意外と取れるものです。

ただし!サイン会以外でのサインや、アーティスト本人が写った写真はNGという方もいらっしゃるのでご注意を。また、多忙なタイミングでサインをねだる行為や、本人やアート作品が写り込むような写真を無断で撮影するのももちろんNGです。あくまで重要なのは、人間対人間のコミュニケーション。ルールやマナーを守って楽しく交流するようにしましょう!

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東京コミックコンベンション 2018(略称:東京コミコン 2018)

会期:
2018年11月30日(金)12:00〜19:00
2018年12月1日(土)10:00〜19:00
2018年12月2日(日)10:00〜18:00

会場:幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール
主催:株式会社東京コミックコンベンション、東京コミックコンベンション実行委員会

チケット(税込):

【前売入場券】 ※チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスの3社で発売
発売:2018年9月1日(土)10:00〜2018年11月29日(木)まで
11月30日(金):一般 2,800円、中高生 2,200円
12月1日(土)・2日(日):一般 3,200円、中高生 2,200円

【当日入場券】 ※チケットぴあで発売
発売:2018年11月30日(金)0:00〜
一般 3,500円、中高生 2,500円