『女王陛下のお気に入り』米国で特大ヒットスタート!2018年最高の館アベレージを記録
- Fan's Voice Staff
今最も注目されるギリシャの鬼才、ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『女王陛下のお気に入り』(原題:The Favourite)が現地時間11月23日(金)に米国で公開を迎え、1館あたりの館アベレージが2017~2018年公開の全作品中トップとなる特大ヒットスタートを切りました。
先のベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)、女優賞のダブル受賞を果たし、アカデミー賞最有力との呼び声も高い本作。ニューヨークとロサンゼルスの4スクリーン限定で公開され、公開3日間の興行収入が422,412ドル、1館あたりの館アベレージは105,603ドルを記録。
ご当地LAでの例外的な拡大公開が数字を後押しした、2016年の『ラ・ラ・ランド』(館アベレージ176,221ドル)には及ばないものの、昨年オスカーを席巻し、公開開始とともに大きな話題をさらった『シェイプ・オブ・ウォーター』(館アベレージ83,282ドル)、『スリー・ビルボード』(館アベレージ80,542ドル)を大幅に凌ぎ、2月のオスカーに向けて、興行成績でも大きな注目を浴びそうです。
主人公アン女王を演じ、ベネチア国際映画祭で女優賞を獲得したオリヴィア・コールマンは、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞に輝く名女優。その存在感と演技力の高さで、俳優らからも絶大な信頼を得ています。
貴族への返り咲きを狙う召使のアビゲイルには、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、今夏に日本公開された『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』では、実在するテニスの女王を演じて新境地を開いたエマ・ストーン。女王の幼なじみで親友のレディ・サラには、同じくオスカー女優のレイチェル・ワイズという、ランティモス監督が信頼を寄せる実力派三女優が集結しました。
本物の宮殿でのロケを敢行し、美しい宮廷を舞台に巻き起こる、三人の女たちの複雑な関係性を、豪奢なセット、美術品のように美しい衣裳、光とともに描きだし、大喝采を浴びている本作。今後の賞レースでの動向に注目されます。
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『女王陛下のお気に入り』(原題:The Favourite)
18世紀初頭、フランスとの戦争状態にあるイングランド。虚弱な女王、アン(オリヴィア・コールマン)が王位にあり、彼女の幼馴染、レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が病身で気まぐれな女王を動かし、絶大な権力を振るっていた。そんな中、没落したサラの従妹アビゲイル(エマ・ストーン)が召使いとして参内し、その魅力がレディ・サラとアン女王を引きつける。レディ・サラはアビゲイルを支配下に置くが、一方でアビゲイルは再び貴族の地位に返り咲く機会を伺っていた。戦争の継続をめぐる政治的駆け引きが続く中、急速に育まれるサラとの友情がアビゲイルにチャンスをもたらすが、その行く手には数々の試練が待ち受けていた。
監督/ヨルゴス・ランティモス
キャスト/エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、オリヴィア・コールマン、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィン
2018年/アイルランド・アメリカ・イギリス映画
日本公開/2019年2月全国ロードショー
配給/20世紀フォックス映画
© 2018 Twentieth Century Fox