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2018.11.28 5:40

2018年ナショナル・ボード・オブ・レビュー、『アリー/ スター誕生』が3冠!ブラッドリー・クーパーが監督賞、レディー・ガガが主演女優賞に

  • Fan's Voice Staff

米国の主要批評家賞のひとつ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(NBR賞、米国映画批評会議賞)の2018年度受賞作が、現地時間11月27日に発表されました。

『Green Book』ヴィゴ・モーテンセン(左)とマハーシャラ・アリ

作品賞は、コメディ映画で知られるファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー監督、ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ共演によるロードムービー『Green Book』(原題)が受賞。粗野だけれど情の深いイタリア系移民のドライバー兼用心棒を演じ、新境地を開拓したヴィゴ・モーテンセンは主演男優賞を獲得。本作はトロント映画祭で観客賞を受賞し、話題となった作品です。

『アリー/ スター誕生』© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

ブラッドリー・クーパーは、初監督作となる『アリー/ スター誕生』で監督賞を受賞、さらに同作品で映画初主演を果たしたレディー・ガガも主演女優賞に輝きました。

『First Reformed』

昨日授賞式が開催されたゴッサム賞で脚本賞と男優賞の二冠に輝いた、イーサン・ホーク主演、ポール・シュレイダー監督の『First Reformed』(原題)は、NBRでもオリジナル脚本賞を受賞しています。

近年のNBR作品賞受賞作『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』(17年)、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16年)、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15年)は、それぞれアカデミー賞にノミネートされています。

以下、受賞結果です。

作品賞:『Green Book』ピーター・ファレリー監督
監督賞:ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』
主演男優賞:ヴィゴ・モーテンセン『Green Book』
主演女優賞:レディー・ガガ『アリー/ スター誕生』
助演男優賞:サム・エリオット『アリー/ スター誕生』
助演女優賞:レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
オリジナル脚本賞:ポール・シュレイダー『First Reformed』
脚色賞:バリー・ジェンキンス『ビール・ストリートの恋人たち』
長編アニメーション賞:『インクレディブル・ファミリー』
ブレイクスルー演技賞:トマシン・マッケンジー『Leave No Trace』
新人監督賞:ボー・バーナム『Eighth Grade』
外国語映画賞:『Cold War』パヴェウ・パヴリコフスキ監督(ポーランド)
ドキュメンタリー賞:『RBG』
アンサンブル演技賞: 『クレイジー・リッチ!』
ウィリアム・K・エヴァーソン映画史賞:『The Other Side of the Wind』『オーソン・ウェルズが遺したもの』
NBR表現の自由賞:『7月22日』
NBR表現の自由賞:『On Her Shoulders』

長編映画 トップ10(原題のアルファベット順)

『バスターのバラード』ジョエル&イーサン・コーエン監督(Netflix)
『ブラックパンサー』ライアン・クーグラー監督(ウォルト・ディズニー)
『Can You Ever Forgive Me?』マリエル・ヘラー監督(FOXサーチライト・ピクチャーズ)
『Eighth Grade』ボー・バーナム監督(A24)
『First Reformed』ポール・シュレイダー監督(A24)
『ビール・ストリートの恋人たち』バリー・ジェンキンス監督(Annapurna Pictures)
『メリー・ポピンズ リターンズ』ロブ・マーシャル監督(ウォルト・ディズニー)
『クワイエット・プレイス』ジョン・クラシンスキー監督(パラマウント・ピクチャーズ)
『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン監督(Netflix)
『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー監督(ワーナー・ブラザース映画)

外国語映画 トップ5(英題のアルファベット順)

『バーニング 劇場版』イ・チャンドン監督(韓国)
『ジュリアン』グザヴィエ・ルグラン監督(フランス)
『THE GUILTY/ギルティ』グスタフ・モーラー監督(デンマーク)
『Happy as Lazzaro』アリーチェ・ロルバケル監督(イタリア)
『万引き家族』是枝裕和監督(日本)

ドキュメンタリー トップ5(原題のアルファベット順)

『Crime + Punishment』
『Free Solo』
『Minding the Gap』
『Three Identical Strangers』
『Won’t You Be My Neighbor?』

インディペンデント映画 トップ10(原題のアルファベット順)

『スターリンの葬送狂騒曲』アーマンド・イアヌッチ監督
『Lean on Pete』アンドリュー・ヘイ監督
『Leave No Trace』デブラ・グラニック監督
『Mid90s』ジョナ・ヒル監督
『The Old Man & the Gun』デヴィッド・ロウリー監督
『ザ・ライダー』クロエ・ジャオ監督
『Search/サーチ』アニーシュ・チャガンティ監督
『Sorry to Bother You』ブーツ・ライリー監督
『We the Animals』ジェレマイア・ゼイガー監督
『ビューティフル・デイ』リン・ラムジー監督