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2018.10.18 10:00

クリストファー・ドイル&ジェニー・シュン監督『宵闇真珠』12月15日公開決定

  • Fan's Voice Staff

実力派オダギリジョーと次世代ミューズ アンジェラ・ユンという異色の共演も話題の、“香港のベニス“と呼ばれる、エキゾチックな香港の水の村を舞台にしたラブストーリー『宵闇真珠』(よいやみしんじゅ)の日本公開日が2018年12月15日(土)に決定しました。

香港の漁村を舞台に、村の廃墟に住み着いた謎の男と出会いにより、新しい世界を知る少女の物語。映画史に燦然と輝く傑作を多数撮ってきた世界的撮影監督クリストファー・ドイルが、公私に渡るパートナーであるジェニー・シュンが書いた物語を、彼女とともに共同監督しました。

オーストラリア出身で世界を転々としたドイルは、90年代、撮影監督として『恋する惑星』(94年)や『ブエノスアイレス』(97年)などウォン・カーウァイとタッグを組み、当時世界的に注目を集めたスタイリッシュな香港映画ブームの立役者となりました。以来、ガス・ヴァン・サント、ジム・ジャームッシュ、アレハンドロ・ホドロフスキーといった数々の世界的な映画作家と仕事をともにし、世界中の風景をビビッドに切り取ってきたドイル。浅野忠信主演の『KUJAKU 孔雀』(98年)では映画監督としてもデビューし、その世界観を確立しました。本作では時代に取り残されたような香港の漁村の美しさを見事にスクリーンに焼き付けました。

日光を浴びるとやせ細ってしまう奇病に侵されたヒロインを演じるのは、次世代を担うアジアンビューティー、アンジェラ・ユン。シャネル広告に登場するなど、中国圏の若手女優として注目される彼女は、本作でも唯一無二の佇まいで観客の心を捉えて離しません。そして、ヒロインと出会う謎の男を演じるのは、ワールドワイドに活躍するオダギリジョー。ふたりの絶妙な相性が、詩的なドイルの映像の中で美しい輝きを放っています。

国境・世代を超えたスタッフ・キャストが織りなす幻想的ともいえる世界観。夕暮れの洞穴や廃墟で神々しい輝きを見せる少女の白い肌、言葉の通じない異邦人との邂逅を通して目覚める少女の自我、時が止まったような村と巨大建造物が織りなすコントラスト…、繊細なカメラワークと色彩美に定評があるドイルだからこそ撮れた、懐かしくも新鮮な一作です。

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『宵闇真珠』(英題:The White Girl)

香港最後の漁村、珠明村。幼少時から日光にあたるとやせ細って死んでしまう病気だと言い聞かせられ、太陽から肌を隠して生活する16歳の少女は、透き通るような白い肌の持ち主。村人たちからは「幽霊」と呼ばれ、気味悪がられている。日没後、肌を露出し、お気に入りの音楽をお気に入りの場所で楽しむことが、少女にとって唯一孤独を癒やす手段だった。ある日、どこからともなくやってきた異邦の男と出会った少女は、今まで知ることのなかった自身のルーツに触れていくことになるのだが…。

出演/オダギリジョー、アンジェラ・ユン
監督/ジェニー・シュン
監督&撮影/クリストファー・ドイル
原題:白色女孩
2017年/香港・マレーシア・日本/広東語・北京語・英語・日本語/日本語字幕:神部明世/97分/カラー/ビスタ/5.1ch/映倫G

日本公開/2018年12月15日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給/キノフィルムズ/木下グループ
公式サイト
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