村上春樹「納屋を焼く」原作『バーニング 劇場版』2019年2月公開決定
- Fan's Voice Staff
今年5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭のコンペディション部門において、業界誌スクリーン デイリーで歴代最高評価(3.8点/4点満点中)を獲得し、圧倒的な作品評価によって国際批評家連盟賞を受賞した『バーニング 劇場版』(英題:Burning)が、2019年2月より全国公開されることが決定しました。
小説家を目指しアルバイト生活を送る主人公ジョンスは、幼馴染のヘミと再会し、アフリカ旅行の間中、彼女の飼い猫を預かった。旅行から帰ったヘミは、旅先で出会ったという新しいボーイフレンドで裕福だがミステリアスな男ベンを紹介される。ある日、ジョンスの家を訪れたふたりだが、ベンはジョンスにある秘密を告白する……。
韓国の巨匠イ・チャンドン監督の8年ぶりの新作となる本作。村上春樹「納屋を焼く」の設定はそのままに、舞台を現代の韓国に移し、大胆にアレンジし、映画オリジナルのストーリーが構築されています。原作の中にある小さな謎を拡大し、さらに繋げることでより映画らしいエンタテインメント作品が誕生しました。
キャラクターそれぞれの生活を通して、現代の若者が感じている、将来に希望を持てない“無力”さとどこに向けて良いか分からない“怒り”を赤裸々に描きだし、社会派の巨匠イ・チャンドン監督の面目躍如。
主人公のジョンスには、『ベテラン』での強烈な悪役や『王の運命~歴史を変えた八日間~』などの時代劇など、毎回違ったキャラクターを完璧に演じる韓国を代表する演技派俳優のユ・アイン。ジョンスの人生に影響を与える謎の男ベンには、米国の人気ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」のグレン役を演じ日本でも人気沸騰中のスティーヴン・ユァン。知的でミステリアスな男という、今までのイメージを覆す役柄に挑戦しました。ジョンスの幼馴染のヘミを演じたのは、新人女優のチョン・ジョンソがオーディションで大抜擢されました。映画初出演ながらも大胆なベットシーンを見事にこなし、物語の重要な鍵となる役柄を演じきりました。イ・チャンドン監督はソル・ギョング、ムン・ソリといった韓国を代表する俳優も発掘しており、今後のチョン・ジョンソの活躍も期待されています。
イ・チャンドン監督の8年ぶりの新作には、スタッフ陣も精鋭が集結。『母なる証明』『哭声/コクソン』などを手掛けた撮影監督ホン・ギョンピョン、『ペパーミント・キャンディ』から監督とタッグを組み続ける美術監督シン・ジョムヒなど、実力のあるスタッフが揃いました。
嘘と真実、現実と幻想の不確かな境界線を見事に描き出す映像美、謎が謎を呼び、ワンシーンも見逃せない完ぺきな伏線が引かれるストーリー、そして小説にはない映画オリジナルの衝撃的なラスト・シーン……。イ・チャンドン監督8年ぶりの新作は、最もミステリアスで最も魅力的なエンタテインメント作品として観客の心を強く引き付けます。
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『バーニング 劇場版』(英題:Burning)
小説家を目指しながら、バイトで生計を立てるジョンス(ユ・アイン)は、偶然幼馴染のヘミ(チョン・ジョンソ)と出会う。ヘミからアフリカ旅行へ行く間、飼っている猫の世話を頼まれるジョンス。旅行から戻ったヘミはアフリカで出会ったという謎の男ベン(スティーブン・ユァン)を紹介する。ある日、ベンはヘミと共にジョンスの家を訪れ、自分の秘密を打ち明ける。“僕は時々ビニールハウスを燃やしています”。そこから、ジョンスはその言葉に取り憑かれたように、毎日、ビニールハウスを探し始める……。
監督/イ・チャンドン
出演/ユ・アイン、スティーヴン・ユァン、チョン・ジョンソ
2018年/韓国/カラー/148分/国際共同制作 NHK
日本公開/2019年2月 TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給/ツイン
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