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2018.09.14 12:00

マイケル・ムーア監督最新作『華氏119』日本版ティザーポスター&予告編公開

  • Fan's Voice Staff

ブッシュ政権を猛烈に批判し、全世界2億ドル、日本でも興収17億円を記録した大ヒット問題作『華氏911』(04年)をはじめ、米国の銃社会に風穴を開けた『ボウリング・フォー・コロンバイン』(02年)、医療問題に鋭いメスを入れた『シッコ』(07年)と、巨大な権力に対抗し、アポなし突撃取材を敢行し、病んだアメリカ社会に一石を投じ議論と波紋を呼び続けてきたドキュメンタリー作家マイケル・ムーア。

11月2日(金)に緊急公開されることが決定している同氏の最新作『華氏119』の日本版ティザーポスターと超過激予告映像が解禁されました。

ムーアが挑む今度の相手は、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプ。タイトルの “119“とは、トランプ氏の大統領当選が確定し勝利宣言をした〈2016年11月9日〉を意味し、過去作『華氏911』に呼応したものになっています。

昨年ワシントンで行われたウィメンズ・マーチで熱烈にトランプ大統領を批判した際のマイケル・ムーア監督の写真と星条旗の上に書かれた「マイケル・ムーア砲、トランプ直撃」が印象的なポスター。

予告映像は「あのアポなし突撃男が帰ってきた!!」と自身の故郷であるミシガン州の州会議堂に乗り込むマイケル・ムーア監督が登場し、早速何かやらかしてくれるだろうという雰囲気を漂わせる冒頭映像からスタート。そして「アメリカこそが最も偉大な国だ」という全米ライフル協会のTシャツを着た親トランプ派の男性に続き、ムーア監督の“今度の標的”であるトランプ大統領が登場。「私も有色人種を憎むが殺しはしない」と、大統領とは思えない発言をしたトランプ大統領の過激さを強調するかのように、昨年バージニア州シャーロビッツビルで勃発した白人至上主義団体(クー・クラックス・クラン)と反対派の衝突事件を思い出させる、ネオナチとクー・クラックス・クランの儀式の映像が続きます。

トランプの朋友で参謀のロジャー・ストーン氏の「大変な報復を受けるだろう」という警告も気にせず、突撃をやめないムーア監督。怒りの矛先はトランプ大統領だけでなくミシガン州のスナイダー知事へ。2016年に大統領の非常事態宣言までも出たムーアの故郷フリント市で起きたアメリカ史上最悪ともいえる水道水汚染事件の報復ともとれるフリントの汚染水を知事邸に放射!リンキン・パークの歌にも使われた60年代の政治活動家のマリオ・サビオの最も有名なスピーチ「国が人民を無視し自由を与えないなら、身を呈して止めなければいけない」を皮切りに、反トランプ派として、今年2月に起こったフロリダ州高校銃乱射事件の被害者であり、そして銃規制の訴えの新たなシンボルとなった短く剃り上げた髪が印象的な女子高生エマ・ゴンザレスや、今年6月のニューヨーク州の民主党予備選にて大番狂わせで当選した28歳のヒスパニック系アレクサンドリア・オカシオ・コルテスが、このトランプ暗黒時代の“抵抗軍”として登場します。

「アメリカンドリームは終わった」「抵抗は無意味だ」「私の地位は揺るがない」と次々とアメリカを崩壊へと導くトランプ大統領の姿が映し出され、最後は「この映画が公開されれば、トランプ王国は必ず崩壊する」というムーア監督の自信たっぷりの言葉で予告映像は終わります。

2016年7月、大統領選のさなか「大統領選にトランプが勝利する5つの理由」というエッセイを書き変人扱いを受けながらも、その予測を見事に的中させたムーア。果たして、2年前の11月9日にスタートしたアメリカの、世界のファイナルカウントダウンは止める事はできるのか?11月の中間選挙に打撃を与える事はできるのか?

第43回トロント国際映画祭ドキュメンタリー部門にてオープニング作品としてプレミア上映された本作は大喝采を浴び、米映画批評サイトのRotten Tomatoes では96%フレッシュを獲得(※9月14日時点)。マイケル・ムーア監督満を持しての最高傑作との呼び声も上がっている、大注目作です。

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『華氏119』(原題:Fahrenheit 11/9)

2016年11月9日、トランプは米国大統領選の勝利を宣言──その日、米国ひいては世界の終りは始まった?!なぜこうなった?どうしたら止められる?ムーア節炸裂!宿命の戦いに手に汗にぎるリアル・エンターテイメント!

監督/マイケル・ムーア
出演/アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ
2018/アメリカ/カラー/5.1chデジタル

日本公開/2018年11月2日(金)TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー
配給/ギャガ
©2018 Midwestern Films LLC 2018