『君の名前で僕を呼んで』サウンドトラック国内盤本日発売!
- Fan's Voice Staff
第90回アカデミー賞で4部門(作品賞、主演男優賞、脚色賞、歌曲賞)ノミネート、脚色賞(ジェームズ・アイヴォリー)を受賞した『君の名前で僕を呼んで』。80年代の北イタリアの避暑地を舞台に、17歳と24歳の青年の、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いた青春映画です。
ザ・サイケデリック・ファーズの『ラブ・マイ・ウェイ』は本作に起用されたことで30年余り越しに全米チャートインするなど、大きな注目を集めた本作の音楽。4月27日(金)の日本公開に先駆けて、本作のサウンドトラック国内盤が本日3月21日(水)発売!アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたスフィアン・スティーヴンスが歌う主題歌「ミステリー・オブ・ラブ」をはじめ、イタリアの美しい情景と二人の瑞々しい恋を彩る17曲が収録されています。
本作の主題歌を手掛け、アカデミー賞歌曲賞にノミネート、授賞式では生パフォーマンスで大きな注目を集めたUSインディ・フォーク界の重鎮スフィアン・スティーヴンス。これまで『リトル・ミス・サンシャイン』などにも楽曲を提供してきたスフィアンですが、オリジナル楽曲を作成したのは今回が初となります。
今回、スフィアン・スティーヴンスが映画のために書き下ろしたのは「ミステリー・オブ・ラブ」と「ヴィジョンズ・オブ・ギデオン」、それにルカから依頼された「フューティル・デヴァイセズ」のリミックス・バージョン。
オリジナル楽曲の制作に至るまでの過程についてスフィアンは、「そもそも僕は映画の中での曲の使い方があまり好きじゃないんだ。それに(監督の)ルカが最初に声かけてくれた時は、僕はツアー中で忙しかったんだ。でも一旦電話で話してからはとんとん拍子に事が進んだ。ツアーを終えて家に帰って脚本と原作本を読んだら、すぐに曲のアイディアが固まった。数日で書き上げたよ。すごく楽に出来た。」と語っています。
さらに楽曲制作の依頼主であるルカ・グァダニーノ監督については、「彼は最初から彼と僕との間で、監督とソングライターとして、僕たちは理解し合ってシンクロしていると分かっていたんだ。初めてこの映画を見た時、始まる前に彼から『この映画は君の音楽へのオマージュだということを知っていて欲しい』と言われて、照れてしまった記憶がある。でも映画を見終わったときに、彼が言った意味を理解したんだ。(この映画は)僕へのオマージュとかそんなことではなく、確かな音楽的で審美的な世界へのオマージュなんだと」とコメント。
一方、”映画をスフィアンの歌声で包みたかった”というルカ監督は、「スフィアンの歌で映画にもう一つの声が加わったと思う。彼の曲はナレーションのない映画のナレーションなんだ」と絶賛!
今回発売となるサウンドトラックには、坂本龍一による「M.A.Y. in the Backyard」と「発芽」(映画『戦場のメリークリスマス』より)といった名曲も収録され、また映画の舞台設定当時の雰囲気を出すために監督がセレクトした、ザ・サイケデリック・ファーズやジョルジオ・モロダーといった時代を映した80年代のヒット曲が収録されています。その他にもシーンで爽やかに紡がれていく時間の中で流れるバッハやラヴェル、サティ等クラシック名曲からもセレクトされ、ジャンルレスに楽しめるコンピレーション・アルバムとなっています。
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『君の名前で僕を呼んで』オリジナル・サウンドトラック
2018年3月21日発売
CD:SICP5682
2,400円+税
〈収録曲〉
1 ジョン・アダムズ:ハレルヤ・ジャンクション~第1楽章
2 坂本龍一:M.A.Y. in the Backyard
3 ロレダナ・ベルテ:ベニスの愛
4 バンドレロ:パリス・ラティーノ
5 フランク・グレイザー:官僚的なソナチネ(サティ)
6 アレッシオ・バックス:カンタータ第140番『目覚めよと呼ぶ声が聞こえ』より~第4曲(バッハ)
7 ジョルジオ・モロダー& ジョー・エスポジト:レディ・レディ・レディ
8 アンドレ・ラプランテ:海原の小舟 (ラヴェル:鏡より)
9 スフィアン・スティーヴンス:フューティル・デヴァイセズ(ダヴマン・リミックス)
10 坂本龍一:発芽
11 F.R.デイヴィッド:ワーズ
12 マルコ・アルマーニ:エ・ラ・ヴィータ
13 スフィアン・スティーヴンス:ミステリー・オブ・ラヴ
14 フランコ・バッティアート:レディオ・ヴァルサヴィア
15 サイケデリック・ファーズ:ラヴ・マイ・ウェイ
16 ヴァレリア・セルヴァンスキー, ロナルド・カヴァイエ:妖精の庭(ラヴェル:マ・メール・ロワより)
17 スフィアン・スティーヴンス:ヴィジョンズ・オブ・ギデオン
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『君の名前で僕を呼んで』(原題:Call Me By Your Name)
1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていく。
監督/ルカ・グァダニーノ
脚色/ジェームズ・アイヴォリー
原作/アンドレ・アシマン
出演/出演:ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、ほか
2017年/イタリア、フランス、ブラジル、アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/132分
日本公開/2018年4月27日(金)TOHOシネマズ シャンテ他で全国公開
提供/カルチュア・パブリッシャーズ/ファントム・フィルム
配給/ファントム・フィルム
©Frenesy, La Cinefacture