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2018.08.14 15:00

『ブレス しあわせの呼吸』アンディ・サーキスの初監督姿に迫る特別映像解禁

  • Fan's Voice Staff

『ブリジット・ジョーンズの日記』や『エリザベス』の製作者ジョナサン・カヴェンディッシュが、自身の両親の奇跡のような実話を映画化した感動作『ブレス しあわせの呼吸』。

1950年代、運命の恋に落ちたロビンとダイアナの幸せな日々は、ロビンがポリオに侵されたことで一変。首から下が全身マヒとなり人工呼吸器なしでは息もできず、余命数ヶ月を宣告される。生きる気力をなくしたロビンに対して、息子を授かったばかりのダイアナは「この子の成長を見届けてほしい」と、医師の反対を押し切り自宅での看護を決意。兄弟や友人たちの力を借りながら、家族とともに自宅での生活を始めたロビンは、ふとした思いつきがきっかけで呼吸器付きの革新的な車椅子を開発する……。

「ただ呼吸するだけでなく、人間らしく生きたい」──重度障害者のクオリティ・オブ・ライフはいかにあるべきか。運命に甘んじず、外の世界に飛び出し人生を謳歌していくロビンとその家族の感動的な人生が描かれます。

この度、本作で念願の長編監督デビューを果たしたアンディ・サーキスにフィーチャーした特別映像が解禁されました。

一度は絶望へと突き落とされるも、型破りな発想と持ち前のユーモアで、アクティブに生きていくために運命を“改良”しつづける先駆者となっていく本作の主人公ロビン。脚本を読んで泣きはらしたというサーキスは、本作の魅力について「激しく心を揺さぶられたよ。“切り開く”ことの意義も描いていると思う。誰も実現させていないことに挑んだんだ」と分析。「ロビンが自分で人生を選んでいく。“人生に飛び込んでいく”物語にね」と続けます。

本作製作にあたりサーキスは、ドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』(08年)に大きなインスピレーションを受けたといい、「この主人公には支えてくれる仲間たちがいた。僕はこの映画を“変わり者たちが自分の人生を生きていくために、奇想天外な方法で自分を表現し、偉業を達成した話”という見方をしたんだ」と、まさに本作の重要なテーマにも通じる考え方を披露。

今後は「モーグリー(原題)」や、製作が発表されたばかりの実写版「動物農場」など、監督として活躍の場を広げるサーキス。一方で、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役や新『猿の惑星』シリーズのシーザーなどモーションキャプチャー俳優という印象が強いサーキスが初監督作として選ぶには、本作は意外な題材といえます。サーキスの“個人的な想い”から監督することを切望したという本作は、ザ・イマジナリウム(サーキスとジョナサンが共同で立ち上げた製作会社)での活動を通じて演出者としての力量を見抜いていたジョナサンが、本作の監督を務めたいと直訴してきたサーキスに“自分の物語”を託す形で実現しました。

今回解禁された映像では、サーキスの演出中の“雄姿”も捉え、真剣な表情でモニターを覗く姿や大勢のエキストラに対して場の盛り上げ方を自ら披露してみせる様子など、映画本編では決してみられない貴重な姿にも注目です。

ロビンを熱演したアンドリュー・ガーフィールドは、サーキスの人物像を「アンディはエネルギッシュでとても陽気で常に人生を楽しもうとしている」、愛の力でロビンを力強く支えていくダイアナを体現したクレア・フォイは「エネルギッシュで最高の監督よ。“一息いれてくるよ”なんて一度もなかったわ」など、監督としての魅力についてそれぞれ称賛の言葉を寄せています。

『ブレス しあわせの呼吸』は9月7(金)より全国ロードショー。

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『ブレス しあわせの呼吸』(原題:Breathe)

監督/アンディ・サーキス
脚本/ウィリアム・ニコルソン
撮影/ロバート・リチャードソン
プロデューサー/ジョナサン・カヴェンディッシュ
出演/アンドリュー・ガーフィールド、クレア・フォイ、ヒュー・ボネヴィル
2017/イギリス/英語/カラー/5.1ch/スコープ/118分/字幕翻訳:松浦美奈

日本公開/2018年9月7日(金)角川シネマ有楽町他全国ロードショー
配給/KADOKAWA
後援/ブリティッシュ・カウンシル
公式サイト
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