Column

2018.07.01 22:00

【単独インタビュー】『バーフバリ』の超人気キャラ、クマラ役のスッバラージュ氏に直撃!

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去年12月に公開され、いまなおロングランヒットしている『バーフバリ 王の凱旋』。熱狂的なファンの声に応え、141分のインターナショナル版に加え、6月からは167分のオリジナル完全版が絶賛上映中です!

 

公開を記念して、日本でも主演をしのぐほどの人気キャラ、クマラ・ヴァルマ役のスッバラージュ氏が緊急来日。撮影の裏話や魅力についてたっぷりと語っていただきました。

 

――来日ありがとうございます!日本での『バーフバリ』のヒットはインドでもご存知かと思いますが、率直な気持ちをお聞かせください。

「これだけ日本の方に楽しんでいただけたのは驚きですね。というのも私はこれまで出演してきた映画はどれも国内リリースのみの作品だったんです。なので、『バーフバリ』が日本で上映をされて公開されていること自体が、まず驚きなのです。さらに、私にもこんなに注目していただいているのも驚きです。インドで映画の賞をいただくよりも大きいこと、自分の人生最大の賞といってもいいくらい、私にとって意味のあるものです」

 

――日本では2作目の『バーフバリ 王の凱旋』が公開されて半年経ちますがいまに上映されファンが増え続けています。スッバラージュさんからみて、これほど人の心を捉える『バーフバリ』の魅力は何だと思いますか?

「そうですね、分析するのは難しいですが、やはりこれほどのビジュアル・エモーションが感じられる作品、つまり観ていて盛り上がる映画は他にないんじゃないでしょうか。私のキャラクターでいえば、ある意味“ボーイ・ネクスト・ドア”的な親しみやすさというか。普通の男子というと語弊はあるかもしれないけれど、この映画の中で、観客と同じように超人ではない普通の人要素をもっているところが、共感してもらえるところだと思います」

 

――日本ではクマラ・ヴァルマは主役のバーフバリと同じくらい人気なのですよ。

「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。(日本でファンに会って)なによりもエネルギーをもらいました。ここまでポジティブなエネルギーを注入されるというかそんな機会はないですね。心が温かくなりました。百人力で次の役に取り組める気がします。また、素晴らしい役に出会いたいですね」

 

 

――クマラ・ヴァルマ役が決まった経緯を教えていただけますか?

「『バーフバリ』の最初の作品の撮影が始まった段階では、クマラ・ヴァルマという役はありませんでした。けれども、(2作目の)『王の凱旋』の製作が決まった時に監督からお電話をいただいたんです。電話口で役柄について口頭で説明してくださいました。元々は想定されていなかったキャラクターだったんですね。『バーフバリ』は、南インドならずインド最大級の映画ですから、南インドの出身の俳優としては、関わりたいという気持ちはあったので、監督から電話があった日は、有頂天になりました。これは夢なのかと思ったくらいです。私にとっては本当に大役です。この映画は、4年に渡って撮影があったので、その間は他のことはあまりできませんでした。それだけ没頭した作品だったので、インドで公開された時には本当に興奮しました。そして、次にはなんと日本でも公開が決まったと聞き、信じられませんでした」

 

――監督は、なぜクマラというキャラクターを新たに加えようとしたのでしょうか?

「『バーフバリ』の2部作は、元々はひとつの映画として構想されていました。あえて分割したのは、もちろん、尺が長過ぎるからです。脚本はありますが、即興が多い。これを足してみよう、次にこの要素も入れてみよう、というように、私の役は、ある意味この映画で最高に素晴らしい即興というか、思いつきだったのでしょう。実際に私の撮影中もこんな即興がありました。狩りのシーンで馬車が来た時にデーヴァセーナに“あのサイン”を出すシーンです。たぶん口で言うよりもジェスチャーをした方がインパクトが強いだろうと。そういうその場その場で判断をして行く柔軟な現場だったのですが、私の役が生まれたのも同じようなことなのだと思います」

 

――撮影中の印象的なエピソードがあれば教えてください。

「いろんなことがありましたね。いくつか例を挙げると、私とプラバースが1つの馬車に乗って、アヌシュカさんはもう1つの馬車に乗って馬を並行に走らせるシーンありましたよね。非常によく訓練されてる馬なので「レディ」というとパッと走ります。撮影の現場では「レディ」の後に「アクション」という声で撮影が始まりますが、「レディ」で馬が反射的に動いてしまい、私は落馬してしまいました。撮影第1日目のアクシデントでした。で、だんだん馬も慣れてきて、「アクション」で動けるようになりましたが。また、カメラのレンズに向かって矢を射るシーンがあったのですが、カメラアシスタントの横、スレスレに矢がすり抜けたということもありました。クライマックスの最後のバトルの所でもかなりいろいろ際どいことがありましたね。こんな“事件”はそれはもう数々ありましたよ!」

 

 

――クマラを演じるにあたって、役づくりはどのようにしたのですか?

「クマラは、いわゆる普通の人なので、特別なことはなかったですね。しいていえば、ちょっと自分を偉大に見せるようにしたくらいでしょうか。見栄を張るというか。(ジヴドゥ/バーフバリ役の)プラバースさんのような肉体的に改造するとかそういった必要はなかったですね。アヌシュカさんだってかなり肉体的な部分はあったはず。それに比べたら私はやらなきゃいけなかったことがないに等しいと思いますよ」

 

――クマラのシーンはコミカルな部分が多いのですが、アドリブなどあれば教えていただけますか。すべて台本通りですか?

「セリフも割とアドリブ多いんですね。例えば狩りに行くぞっていう時に“イノシシは苦手だ”とかを“嫌いだ”にしり。」

 

――『バーフバリ』で一番好きなシーンはどこでしょうか?クマラ登場のシーンでお気に入りのシーンも教えてください。

「自分が出てくるシーンで心が動かされるというのは、最期自分が殺されるところです。ラーナーさんに自分が殺されて、“あ、役目を果たしたな”という気がしました。一番気持ちも入っていて好きなシーンです。また、一番はじめに勇敢に登場するシーンも。アレ?と思ったら隠れて怖がっているというあのシーンです」

 

――ボボンボボンボン♪という音はあれは何なのでしょうか?監督と決めたのですか?

「これは伝統的なもので人を担ぐ時の調子を合わせるというか、鼓舞するためにああいう風にハミングするんです。その伝統を取り入れました。また、かつては森にはいろんな動物がいましたよね。それらを警戒させるために音を出したりするときにも使ったり、位の高い人が来たぞという合図でもあります。そういう音を使っているんです」

 

――初来日ですか?日本の印象をお聞かせください。気に入った食べ物や場所、食べてみたい食べ物や行ってみたい場所などありますか?

「子供の時、日本に行ってやりたい事リストをつくっていたんです。一週間京都に行く。4日かけて富士山に登るというのが夢でした。昨日はお寺に行き、日本の古い伝統的な物にふれました。今日は日本の都会的な部分を見るつもりです」

 

 

 

スッバラージュ

大学で数学とコンピューターを学びDell社に入社。映画監督クリシュナ・ヴァムシのコンピューターのトラブル処理を依頼された縁で同監督の“KHADGAM”(03年)に出演、同年“AMMANANNA O TAMILA AMMAYI”で正式に俳優デビューを果たした。その後テルグ語映画界を中心に個性的な脇役として70本以上の作品に出演。08年“BUJJIGADU”ではプラバースと共演、13年の“MIRCHI”でプラバース、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージと共演している。

 

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『バーフバリ 王の凱旋』完全版(原題:Baahubali 2: The Conclusion)

遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。国王に指名されたアマレンドラ・バーフバリは、クンタラ王国の姫デーヴァセーナと恋に落ちる。だが、王位継承争いに敗れた従兄弟のバラーラデーヴァは邪悪な策略で王の座を奪い取り、さらにバーフバリと生まれたばかりのその息子の命をも奪おうとする…。父バーフバリはなぜ殺されたのか?母デーヴァセーナはなぜ25年もの間、鎖に繋がれていたのか?自らが伝説の王バーフバリの子であることを知った若き勇者シヴドゥは、マヘンドラ・バーフバリとして、暴君バラーラデーヴァに戦いを挑む!

 

監督・脚本/S.S.ラージャマウリ
撮影/K.K.センディル・クマール
音楽/M.M.キーラヴァーニ
出演/プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、ラムヤ・クリシュナ、タマンナー、ナーサル
2017年/インド/テルグ語/シネスコ/5.1ch/167分/字幕翻訳:藤井美佳/日本語字幕監修:山田桂子/映倫指定区分G

 

日本公開/全国公開中!
配給/ツイン
後援/インド大使館
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