Column

2017.07.05 17:24

バットマンの可能性を広げた傑作映画『レゴ バットマン ザ・ムービー』

  • Tadaken

前作の『LEGO®ムービー』の大ヒットからはや3年、DCコミックスのヒーロー/ヒロインそしてヴィランたちのミニフィグが、スクリーンに帰ってきました!!

 

©2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 

『レゴバットマン ザ・ムービー』。レゴだけに、おもちゃ箱をひっくり返した様な映画(よい意味で)。情報量が多すぎて、一度観ただけでは登場するキャラクターさえ把握しきれません。いろんなオマージュやトリビアネタが隠されていて、吹き替え版も個性豊かなキャスト(バットマン役は山寺宏一さん、ロビン役は小島よしおさん!)を揃えています。

 

レゴから派生したアニメといえば、古くは2001年から展開が始まった「BIONICLE(バイオニクル)」シリーズが思い浮かびます。2003年にはそのアニメ版が劇場映画にもなりましたので、親子で夢中になった方も多いと思います。しかし、この「BIONICLE」シリーズはいわゆる上部にポッチの付いたレゴブロック(ブリック)やプレートと互換性はあるものの、基本パーツのブロックを組み合わせて遊ぶいわゆるレゴシステムとは異なるコンセプトのおもちゃでした。

 

一方で、1978年には、レゴブロックの基本パーツのポッチに嵌め込んで遊ぶ人型のミニフィギュア(通称ミニフィグ)がレゴのセットに加わるようになり、遊び方に変化が生まれました。その後1989年の「南海の勇者」シリーズの海賊達のミニフィグのヒットを経て、1999年には、レゴ初のライセンス商品である「レゴ スター・ウォーズ」シリーズが始まり、シリーズに登場する様々なビークルと、多彩なキャラクターのミニフィグが大人気となりました。

 

その後、色んな作品のライセンス商品を発売し、幾つかの失敗を重ねながら、2006年に始まったのが、「レゴ バットマン」のシリーズです。他の多くのヒーローたちと異なり生身の人間であるバットマンが、バットケーブと呼ばれる地下の秘密基地や、様々なビークルを駆使して戦う点が、レゴブロックの世界観とマッチし、その後、レゴのスーパーヒーローシリーズは他のDCヒーローやMARVELヒーローにも広がっていくことになりました。

 

また、2005年の「レゴ スター・ウォーズ」に続き、「レゴ バットマン」も2008年にはゲームの世界に進出し、バットマンのキャラクター達のミニフィグがゲーム内のキャラとなって大活躍し始めます。

 

そして、そのミニフィグたちがついにアニメの世界にも進出します。

 

まず2011年に、「レゴ スター・ウォーズ」の3DCGアニメがカートゥーン・ネットワーク(CN)のスペシャル番組として放送され、大好評を博します。

 

レゴバットマンも、2013年に『LEGO®バットマン:ザ・ムービー〈ヒーロー大集合〉』という長編アニメとなりますが、こちらは2012年に発売されたゲーム「レゴ バットマン2」のアニメシーンに、プレイシーンの替わりにDVD用にアニメシーンを追加編集したものでした。その後もバットマンやスーパーマンたちDCヒーローが活躍する長編アニメがゲームとの連動で何作か作られています。その内の幾つかは廉価版のDVDとして現在も購入できます。

 

2014年には、「トイ・ストーリー」のレゴ版とでもいうべき長編劇場アニメ『LEGO®ムービー』が公開され、ついにミニフィグたちがスクリーンに進出しました。そして、レゴで育った大人から子供たちまでを魅了し、全米興行成績230億円の大ヒットとなりました。そのスタッフが再集結して、DCヒーローズやヴィラン達にやりたい放題させて抱腹絶倒な105分間の劇場公開アニメに仕上げてしまったのが、『レゴ バットマン ザ・ムービー』なのです。

 

『LEGO®ムービー』にも重要な役回りとして登場したバットマンですが、本作のバットマンも引き続きティム・バートン監督の実写映画版バットマン3部作をベースにしていると言われています。とはいえ、バットマンのわがままで寂しがり屋で偏屈なキャラ設定がより誇張され、より愛らしい主人公として、本作でも大いに楽しませてもらえます。一方でヒーローとは何かといったバットマンのレゾンデートルにも深く切り込んだ作品となっています。

 

また作中でのバットマンが色んな衣装で登場するのも本作の魅力の一つで、バットマンのコスプレバージョン(ガウン姿や、ピンクのバットマン?)や他の登場人物のミニフィグが発売されて大人気となっています。全20種類が中身の分からない袋に入って、日本でも1袋600円前後で売られていました。

 

キャラによって出現率が違う様で、レアキャラにはプレミアム価格が付けられてオークション等に出品されていました。まさに劇中に登場するまんまのミニフィグを手許に置きながら、DVDを鑑賞すれば楽しさが増えますよね。

 

ちなみに、今年4月に名古屋にオープンしたレゴランド・ジャパンを訪問したところ、従業員の方たちが左胸に付けているネームプレートがレゴのプレートになっていて、それぞれの従業員が思い思いの「レゴ バットマン」のミニフィグを胸に付けて仕事をしていました。欲しいミニフィグを付けている従業員を見つけたら、レゴランド内のショップで購入した自分のミニフィグと交換してもらえるというおもしろいサービスをやっていました(今現在も行っているかについては未確認)。

 

ダブり無しで全種類を揃えたい方は、レゴランドに行ってみて下さい。「レゴ バットマン」のDVDやゲームソフトもレゴランド内のショップで買えますし、バットマンのミニフィグコレクションをディスプレイするアクリルケースや全面がポッチになっているフレームボードなども販売されていますので、こちらもおすすめです。

 

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©2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 

『レゴ バットマン ザ・ムービー』

大ヒット3Dアニメ『LEGO®ムービー』に登場したレゴでできたバットマンを主人公に描くアニメ。バットマンは彼に憧れる“ロビン”こと少年ディックと同居することになり、すっかりペースを乱されるなか、宿敵ジョーカーらヴィランたちから街を守るために闘う。

 

監督/クリス・マッケイ

製作/ダン・リン、フィル・ロード、クリストファー・ミラー、ロイ・リー

出演(声優)/ウィル・アーネット、マイケル・セラ、レイフ・ファインズ、ロザリオ・ドーゾン、ザック・ガリフィアナキス

配給/ワーナー・ブラザーズ映画

2017年、105分

公式サイト

 

先行デジタルセル配信は2017年7月5日(水)〜

ブルーレイ&DVD発売は2017年8月2日(水)〜