Column

2017.05.13 21:00

トリビア満載!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』イースターエッグまとめ

  • Akira Shijo

※本記事には、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のネタバレが含まれます。

 

セレスティアルとはなにか?エゴとピーター、そしてスタカーとヨンドゥの関係は?

 

5月12日(金)に日本公開となったマーベル・スタジオ最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。銀河を股にかける最強ヒーローチームの新たな活躍が描かれ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界観はさらなる広がりを見せました。本作に隠された様々なトリビアや小ネタ、隠しネタ、イースターエッグ、そして元ネタとなった原作キャラクターなどを解説していきます!

 

©Marvel Studios 2017

 

アイーシャ

冒頭、アニュラックス電池を狙う宇宙怪獣アビリスクを退けたガーディアンズは、黄金の肌をもつ惑星ソヴリンの女王アイーシャに謁見します。原作コミックでの彼女は、悪の科学者集団エンクレイヴによって作り出された人造人間でした。

 

©Marvel

 

本作では設定が変更され、遺伝子操作によって子供を作り出すほど科学が発展した星の女王として登場。戦いのあと、怒りに燃える彼女が作り出そうとしていた”アダム”については後述します。

 

ハワード・ザ・ダック

©Marvel 2014

惑星コントラクシアの酒場で、豪快に飲んでいたアヒル人間。彼はハワード・ザ・ダックといい、一部のファンから熱狂的な支持を受けているキャラクターです。前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のラストでも、破壊された保管庫でコレクターをからかっていました。

 

コスモ・ザ・スペースドッグ

©Marvel 2014

ハワード・ザ・ダックと同じく、コレクターの保管庫に閉じ込められていた宇宙犬コスモは、原作では“ソ連が60年代の実験で宇宙に打ち上げた犬”で、人語を話す高い知能とテレパシー能力を持っています。彼は本作でもエンドクレジットに登場していました。

 

グランドマスター

©Marvel Studios 2017

原作コミックでは、エルダーズ・オブ・ユニバース同士としてコレクターとは兄弟のような関係にあるヴィラン。11月公開の映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』に登場予定のグランドマスターですが、彼もまた本作のエンドクレジットに登場していました。『〜バトルロイヤル』への期待を煽るためなのか、あるいは、彼が登場するシーンが撮影されていたものの、編集でカットされたのかもしれません。

 

スターホーク

シルベスター・スタローンが演じた、スタカー・オゴルド。ヨンドゥのかつての盟友としてコントラクシアの酒場で登場したほか、彼の最期を悼むラヴェジャーズの一員として葬儀にも参列しました。

 

©︎Marvel

原作での彼は”スターホーク”と呼ばれるスーパーヒーロー。飛行能力とエネルギー操作能力、そしてあらゆるものを見通す知覚能力をもち、妻アレタと肉体を共有する人物でした。ではなぜ、彼がヨンドゥと面識があったかというと……

 

オリジナルメンバー

そもそも、原作コミックにおいて最初に結成された”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”は、実はスターロードが率いる”彼ら”ではありませんでした。

 

今からおよそ1,000年後、宇宙に進出した地球人が太陽系の各惑星を植民地とした未来において、侵略者から故郷を守るために結成されたヒーローチーム。それが”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”です。

 

その創設メンバーは以下の4人。

ヴァンス・アストロ:

©︎Marvel

20世紀にロケットに乗り込み、冷凍睡眠に入ってケンタウリⅣへの1,000年の旅のため地球を後にした男。しかし彼が眠っている間に技術は発展し、人類はケンタウリⅣへと辿り着いてしまっていました。唯一の生き残りであるヴァンスは英雄として迎え入れられますが、その肉体は衰え、特殊スーツに身を包まなければ生きていけなくなってしまいます。

 

強力なサイコキネシスを得た彼はヒーローとなり、チームをまとめるリーダーを務めました。キャプテン・アメリカの盾と志を受け継ぎ”メジャー・ビクトリー”とも名乗っています。

チャーリー27:

©︎Marvel

木星植民地最後の生き残り。3倍の重力のもとで育ち、超人的な怪力を持つチームのパイロットです。

マルティネックス:

©︎Marvel

冥王星植民地出身のケイ素生命体で、光のエネルギーを熱線や冷気に変えることのできる科学者です。

ヨンドゥ・ウドンタ:

©︎Marvel

 

ケンタウリⅣの出身で、あらゆる武器を扱うプロフェッショナル。青い肌と巨大な赤いフィンが特徴です。本作で使われた”試作品”のフィンは、このデザインをベースにしていると思われます。

 

その後、スターホークや他のキャラクターたちもチームに加わり、さまざまな敵と戦いを繰り広げました。ある時、過去を変えようとする敵との戦いの中で彼らの存在は消えてしまったかと思われましたが、数十年ののちスターロードらによって新たに結成されたチームに”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の名前を受け継がせたのでした。

 

©Marvel

本作ではおなじみのヨンドゥ、そして前述のスターホークのほか、銀色の肌をもつマルティネックス、そして大男のチャーリー27がラヴェジャーズのメンバーとしていくつかのシーンに登場していました。

 

MCUにおいては、少なくともこの4人はラヴェジャーズのメンバーであり、またエンドクレジット中のシーンを見る限りでは元々何かのチームを組んでいた様子ですが、詳細は不明です。彼らは未来人なのか?あるいは元々”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”を名乗っていたのか?それは、今後の作品でいずれ明かされるかもしれません。

 

その他のメンバー

エンドクレジット中のシーンでスタカーのもとに集ったメンバーには、まだ紹介していないキャラクターもいました。

アレタ・オゴルド:

©︎Marvel

スターホークとしてスタカーと一体化していた彼の妻。今作では普通に人間の姿で登場。

クルーガー:

©︎Marvel

赤い肌の半魚人のような見た目をした人物。ドクター・ストレンジから至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)の称号とアガモットの目、そして浮遊マントを受け継いだ未来の魔術師で、“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のメンバーとして彼らと共に戦いました。本作でもストレンジのものによく似たオレンジ色の魔法陣を展開していましたが、現在のところ彼との関係性は不明です。

メインフレーム:

©︎Marvel

トニー・スタークによって作られた男性のアンドロイドで、アイアンマンによく似た黒いボディをしています。本作ではビジュアルも大きく異なり、また女性の声で話していましたが、果たして今後どう活躍するのでしょうか?

 

ラヴェジャーズ

ヨンドゥが船長として率いていると思われていた宇宙海賊ラヴェジャーズですが、今作において彼らは巨大な組織の一部であったことがわかりました。ヨンドゥが率いていたのは”ラヴェジャーズ”のグループの一つであり、他にもリーダーたちやグループが存在していたのです。そこには前述のスタカーやアリタ、チャーリー27らの姿もあり、今後の作品でも多数のキャラクターたちが登場することが期待されます。

 

ではここで、ラヴェジャーズのメンバーとして登場したキャラクターたちの、原作における設定をおさらいしておきましょう。

テイザーフェイス:

©Marvel

ひどい顔だと笑われ続けた裏切り者テイザーフェイスは、原作では旧ガーディアンズと戦った未来人のヴィランです。アイアンマンを信奉し身体の一部を機械化したエイリアン種族”スターク”のひとりとして登場しました。

クラグリン:

©︎Marvel

ヨンドゥの矢を受け継いだ彼の副官クラグリンは、原作ではアントマンとワスプに倒された1話限りのヴィランでした。前作『ガーディアンズ〜』にも登場していましたが、今回の活躍を考えれば大出世といえますね。ちなみに、彼を演じているのはガン監督の弟であるショーン・ガンです。

 

セレスティアル

天界人、天人と呼ばれる”セレスティアル”は、原作でははるか昔から存在する宇宙的存在、いわゆる”神”に近い者たちであり、生命を作り出したり滅ぼしたりを繰り返している存在であると語られています。

 

コミックでは曲線的な鎧に身を包んだ巨人として描かれており、前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で登場したイーソン・ザ・サーチャーというセレスティアルはまさにその通りの風貌をしています。彼はコレクターの保管庫でガーディアンズが見せられた映像に映っており、オーブの力を用いて惑星を破壊していました。

 

©Marvel

また、前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でチームが訪れた”ノーウェア”も、かつて生きていたとあるセレスティアルの頭部そのものが街になったものだと語られていました。原作ではガーディアンズが本拠地として使っています。

 

©Marvel

ちなみに、11月公開の『マイティ・ソー バトルロイヤル』予告編にも、セレスティアルらしき模様の装束を着た人物がチラリと映りますが、詳細は不明です。

 

©Marvel Studios 2017

 

巨人たちの惑星

© 2013 Marvel

『マイティ・ソー ダーク・ワールド』冒頭、ヴァナヘイムで戦っていた石の巨人クローナンの住む惑星リアも、本作に登場していました。ロケットやヨンドゥらがジャンプを繰り返す中、一瞬映った場所がそうです。

エゴ

©Marvel

本作ではピーターの父親として登場したエゴですが、彼の元となった原作キャラクターであるエゴ・ザ・リビングプラネット(生きた惑星)は、特にピーターとは関係ありません。惑星そのものが知性とパワーを獲得した結果として誕生した彼は、さまざまな知的生物を喰らいながら生きている巨大な生命体。超光速で移動することも可能で、主にソーと関わりが深いヴィランです。

 

ピーター・クイルの父親

原作におけるピーターの父親は、スパルタクス宇宙帝国の皇子ジェイソン。宇宙船が地球に墜落した際、彼を保護し修理を手伝った女性メレディスと恋に落ちました。

 

©Marvel

宇宙船が直り、彼が帰らなければならなくなった時、メレディスは一緒に連れていってくれるよう懇願しますが、彼女を戦争に巻き込みたくなかったジェイソンは彼の誇りである銃を残して地球を離れます。そしてピーターが生まれたのでした。ある目的のため、仮面を被って正体を隠し”ミスター・ナイフ”というヴィランとなったこともあります。

©︎Marvel

 

デビッド・ハッセルホフ

『ナイトライダー』の主演を務めた俳優・歌手のデビッド・ハッセルホフ。

 

© NBC Universal, Inc.

“理想の父親”としてピーターがその名を幾度か挙げていたほか、新聞の切り抜きの写真として登場した彼ですが、ピーターを説得しようとするエゴが変身する姿として一瞬だけカメオ出演していました。

 

『ナイトライダー』で彼が演じたマイケル、そして本作でスタローンが演じるスタカーと同じく、そのシーンでの吹替はささきいさお氏が担当!偶然が生んだ夢の共演とも言えますね。また、彼は今作に使用された唯一のオリジナル楽曲「ガーディアンズ・インフェルノ」も歌っています。ウィー・アー・グルート!

 

クイル一家

©Marvel 2014

ピーターが地球を離れる直前まで彼と付き添っていた祖父(メレディスの父親)ですが、彼は今作でも登場。エゴのパワーが地球を侵食する際、彼は車を運転して逃げ延びています。

 

ガン監督の両親

©︎Marvel Studios 2017

同じく、エゴのパワーが地球を侵食する際、監督であるジェームズ・ガンの両親もカメオ出演しています。侵食が一度停止したあと、再び動き出す直前にスマホを向けている夫婦が一瞬映るのですが、彼らがそうです。

 

本作は”家族”が大きなテーマになっていますが、監督が家族を大切にしていることがよくわかるカメオですね!

 

エタニティ

時間、あるいはすべての生命を司る宇宙的存在”エタニティ”は、マーベル世界の神々の中でも特に上位の存在であり、セレスティアルを作り出し統括する者であるとも語られています。

 

©︎Marvel

エゴのパワーに影響されたピーターが呟いた”エタニティ”は、もしかしたら彼のことを指しているのかもしれません。”永遠”を意味するその名に相応しいスケールのキャラクター(?)ですが、今後の作品で本格的に登場する可能性もありますね。

 

アダム

エンドクレジット中のシーンでアイーシャが作り出そうとしていた”アダム”。これは原作コミックに登場するキャラクター、人造人間アダム・ウォーロックのことだと考えられます。

 

©︎Marvel

原作における彼はアイーシャ同様、エンクレイヴによって作り出された存在です。黄金の肌と髪、超人的な身体能力、回復能力、飛行能力、超感覚、天才的な頭脳に加え、テレパシーやエネルギーの操作能力、そして魔法まで身に付けた究極の人造人間で、サノスを倒すヒーローたちの筆頭に立ち、彼らをまとめ上げました。

 

彼はこれまでも幾度となく『ガーディアンズ〜』シリーズに登場が噂されてきましたが、とうとう名前が出てきましたね。実は前作や『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で登場したコレクターの保管庫にも、ウォーロックの繭のような物体が確認されていました。

 

©Marvel

今作によって、MCUでのウォーロックはソヴリン製の人造人間として登場することがほぼ確定しましたが、この繭はいずれ使うかもしれない伏線として隠されていたのかもしれません。本作エンドクレジット中のシーンで登場した保育装置も、これとそっくりなデザインでしたね。

 

Zune

ヨンドゥがガラクタ市で手に入れていた音楽プレイヤー・Zuneは、マイクロソフトが2006年から発売していた音楽プレイヤーです。劇中に登場したのはおそらく第一世代のもの。

革新的な機能も多数搭載されており、当時はそこそこ売れたのですが……残念ながらiPodの隆盛には勝てず、2011年に生産終了してしまいました。だからこそ宇宙のガラクタ市にまで流れていった、という皮肉なのかもしれません。

ウォッチャー

これまで多数のマーベル原作映画作品にカメオ出演してきた、アメコミ界の生ける伝説スタン・リー。本作において、ついに彼の正体(?)が明かされました。

 

©2007 Sony Pictures Industries, Inc.

宇宙服を着たスタンは、巨大な禿頭と白目をもつ、マントを羽織った男たちと話していました。彼らの名は”ウォッチャー”。さまざまな並行世界を包括するマーベル・ユニバースにおいて、そのほぼ全てを監視する賢者たちです。

 

©Marvel

本作に登場したウォッチャーたちも、もしかしたらコミック世界の彼らと同一の存在……なのかもしれません。時空を超え、MCU作品のみならず様々なマーベル原作映画作品に存在していたスタン・リー(と、よく似た顔の男)ですが、彼がウォッチャーの使者だとすると説明がつきます。

 

ファンの間では「もしかしてスタンはウォッチャーなのでは?」という説が以前からささやかれてきましたが、それに応える形での登場となりましたね。劇中では「前はFedExの配達員をしていた」とも語っていました。

 

©2016 Marvel

もしかしたら、この世界に生きる彼もウォッチャーの使者であり、数々の並行世界で見てきたヒーローたちの伝説をコミックとして伝えているのかもしれません。

 

いかがだったでしょうか?ここに挙げた以外にも、本作は小ネタ、隠しネタ、そして数々の偉大な作品へのオマージュに満ちており、細かいイースターエッグを挙げていくとキリがないほどです。

 

この記事を読んだ後は、ぜひもう一度本作を観に行ってみてください!字幕版で、吹替版で、3D版で、あるいはガン監督自らが監修した4DX版で!きっと、観るたびに新たな魅力や隠しネタを見つけられることでしょう。

 

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©2017 Marvel

 

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

ならず者たちが行きがかり上、チームを結成し銀河系の危機を救うハメに! マーベル・シネマティック・ユニバースの中でも異色の”ヒーロー”たちが活躍するアクション・アドベンチャー映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14年)の第2弾。ピーター・クイル役のクリス・プラットを始めとするおなじみのキャストに加えて、カート・ラッセル、シルベスタ・スタローンなど大物スターも参戦。

 

監督/ジェームズ・ガン

製作/ケヴィン・ファイギ

出演/クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル(声)、ブラッドリー・クーパー(声)他

配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン

公開/2017年5月12日

公式サイト