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2018.03.14 9:21

話題のSF大作『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』ジャパンプレミアにリュック・ベッソン監督登壇!

  • T&Bear

ミラ・ジョボヴィッチをスターダムに押し上げた『フィフス・エレメント』(97年)からスカーレット・ヨハンソンを主役に迎えた『LUCY/ルーシー』(14年)まで、スタイリッシュなSFアクションで知られるリュック・ベッソン監督。フランス映画界きってのヒットメーカーのSF最新作『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のジャパンプレミアが3月13日(火)に開催されました!

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は、ピエール・クリスタンとジャン=クロード・メジエールによるフランスの伝説的コミック『ヴァレリアンとローレリーヌ』シリーズを仏映画史上最大のスケールで映像化したSFアドベンチャー大作。原作の大ファンでもあるベッソンが、自ら脚本も手がけた思い入れの強い作品です。3月30日(金)の日本公開を前に、6年ぶりに来日したベッソン監督がステージに登場しました。

ベッソン監督「ドウモアリガトウ。コンバンワ。私の知っている日本語はこのくらいです(笑)初めて日本に来たのは30年ほど前のことです。日本に来らられ光栄です。日本のみなさんは私を信頼してくださっていて、30年に渡って作品が公開される度に観に来てくださり、嬉しい限りです。とても長く続いているこの関係に、心から感謝しています。30年後、ヨボヨボになっても、車椅子に乗っていたとしても来日しますよ!」

MC「原作には10歳の頃に出会われ、実写化を熱望された作品。完成して世界中の方々に楽しんでいただいているんですが、今のお気持ちは?」

ベッソン監督「嬉しいですよ。『ヴァレリアンとローレリーヌ』という原作なんですけど、この原作を知らなくても全然大丈夫です。この映画を観ていただければたっぷり分かっていただけますから。原作を知らないことを心配しないでください。若さを司る脳の一部についてちょっとお話しましょう。歳を重ねると人間は忘れるものです。10歳の小さな子供に”大人になったら何がやりたい?”と聞いたとします。そして彼は”宇宙飛行士になりたい”といったとします。だけどそれを聞いた大人は”あぁ、そう、そうだね”と流してしまいます。その子供が18歳になった時”もっと大人になったら何になりたい?”と聞いたら、彼は”もし叶うなら宇宙飛行士になりたい”というかもしれないけど、彼は自分を信じてはいないでしょう。そして大人になった時、”子供の頃なりたかった夢は何か”と聞くと”馬鹿げていると思うけれど、宇宙飛行士になりたかったんだ”といいます。でも、実際には宇宙飛行士になれた少年がいました。だから今夜私たちは、25世紀に行きます。そして皆さん一人一人が宇宙飛行士になっていただければと思います」

ここで、ドーガン=ダギーズの日本語版吹替を担当したTHE ALFEEの高見沢俊彦さん、坂崎幸之助さん、桜井賢さんと、リアーナ演じるバブルの日本語吹替を担当したゆりやんレトリィバァさんが登場。

劇中のバブルの衣装で登場したゆりやんを見たベッソン監督は「彼女はリアーナそのものですね。特に帽子が」とジョークを放ち、会場を沸かせました。そしてドーガン=ダギーズのパネルを持って登場したTHE ALFEEのみなさんを見て、「ドーガン=ダギーズはみんな同じように見えるけど、目の色が違うんだ。目の色が茶色、黄色、青色と違う」と、ドーガン=ダギーズの見分け方を享受。

高見沢「この映画はいろいろな国で吹替されたと思うんですが、僕らの吹替はいかがでしたか?吹替がダメだった国はありましたか?」

ベッソン監督「とても良かったです。ドーガン=ダギーズの吹替で最高だった国は2つあります。一つは日本、もう一つはイタリアです。イタリアの人は体を動かしながら喋るので、そこがキャラクターにとても似ていて良かったです。ダメだったのはドイツかな。もちろんドイツという国は好きですが、ドーガン=ダギーズは小さくてキュートなキャラクターで、ドイツ語でしゃべるとそのイメージに合わなくて、難しいなと思いました」

坂崎「本作の続編は考えてらっしゃいますか?」

ベッソン監督「ええ、もしかしたら。原作は29巻あるので。ちなみに、ドーガン=ダギーズはそのほとんどに出ていますよ」

櫻井「続編があるなら、是非我々も協力させていただきたいです」

ベッソン監督「ギャラをあんまりあげないでいただければ(笑)」

ゆりやん「監督のハリウッドでの次回作に私を使ってください」

ベッソン監督「あなたに合う役があれば。もしキリンの役だったらキャスティングは難しいと思いますが、ハリウッドのゴージャスなブロンドのキャラクター役なら(笑)」

ベッソン監督は会場にいた妻でプロデューサーのヴァージニ・ベッソン・シラーを紹介。「この映画は4年の歳月をかけて作りました。今日は私と共にこの作品を作った、私の妻でもあるプロデューサーがここに来ています。彼女の存在なくしてこの映画を作ることは出来ませんでした」

ここで監督から、吹替キャストにサプライズプレゼントが!吹替キャストの皆さんへのプレゼントはなんと”星”。もちろん、夜空に瞬く星をプレゼントすることは出来ないので、星のネーミング・ライツ(命名権)がプレゼントされました。

高見沢「3人で吹替することは初めてだったので、”ドーガン・ALFEE・ダギーズ”という名前にしたいです」

ゆりやん「ヴァレリアンなので、ヴァレついていきや〜。どこが名前かと言うと”ヴァレついていきや〜”です」

舞台挨拶後のフォトセッションでは、客席の近くにいたベッソン監督がファンサービスをする場面も。世界の吹替の違いや、本作にまつわるトリビアなどのお話を聞けて、さらに日本語吹替版キャストと会話するお茶目なベッソン監督に会場は大いに盛り上がりました。

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は3月30日全国公開です。美しく壮大な宇宙を、ぜひ劇場で体感してください!

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『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(原題:Valerian and the City of a Thousand Planets)

西暦2740年。宇宙を守る任務を帯びたエージェントのヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)。二人が向かったのは、長い年月を経て拡張を続け、あらゆる生命が共存する宇宙ステーション・アルファ、別名“千の惑星の都市”。しかし、その深部には謎の放射線反応が見られ、3,000を超える種族が死滅の危機にあったのだ。「10時間以内にその原因を究明せよ」という極秘ミッションを託された2人の前に突如現れたのは、30年前に消滅したはずの惑星の住人たち。彼らの思惑とは一体…? 果たしてヴァレリアンとローレリーヌは“千の惑星の都市”の危機を救うことができるのか―!?

監督・脚本/リュック・ベッソン

原作/「ヴァレリアン」ピエール・クリスタン(作)、ジャン=クロード・メジエール(画)

※小学館集英社プロダクションより2月7日頃発売予定

キャスト/デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン、リアーナ、イーサン・ホーク、クリス・ウー、ジョン・グッドマン、ハービー・ハンコック、ルトガー・ハウアー

2017年/フランス/英語/スコープサイズ/137分

日本公開/2018年3月30日(金)全国ロードショー

配給/キノフィルムズ

公式サイト
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